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あとがき

20/22

奈良県十津川村

酒と田園生活をこよなく愛した中国の詩人、陶淵明が41歳の年、官を辞して詠んだ名句『帰去来の辞』。私の好きな詩のひとつです。ざっくりと言うと、窮屈な役人生活に決別し、故郷の農村で暮らす喜び、生命の変化に身を任せて生きようとする死生観を述べた詩です。今年も二十歳を祝う会では若者が集まりましたが、多くは村外で活躍しています。同時に、日本の若者の早期離職もトレンド。いまや働き方も多様化し、離職や転職は個人の自由な選択です。十津川村がどんな人にとっても故郷のように思われ、「帰りなんいざ(帰去来辞)」と新生活の一歩を踏み出す場所になれば良いなと思った二十歳を祝う会でした。(弓場)

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