◆人と経済が循環するまち(人口流動社会)を目指して!
吉野町長 中井章太
新年あけましておめでとうございます。町民の皆様には、健やかに新春をお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。
令和6年1月に行われた町長選挙において、多くの町民の皆様からご信任を賜り、2期目の町政運営をスタートいたしました。改めてその責任の重さを痛感するとともに、皆様の期待に応えられるよう全力で取り組んでまいります。
昨年は、「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録20周年を記念し、吉野山を中心とするまちの魅力を発信する機会となりました。受け継がれてきた文化的景観という世界遺産を未来に継承できるよう、関係機関と更なる連携強化を目指してまいります。
[最重要プロジェクト]
(1)賑わい創出拠点へ
旧吉野小学校跡地利活用事業では、昨年10月に基本協定を締結した(株)奥村組と共に官民連携で令和9年4月の民間事業開始を目指します。また今後は、「よしのウッドフェス」や「吉野音街道」などのイベントと繋がりを持つことで人と経済が循環し、地域全体の賑わいをさらに高める拠点となるよう可能性を広げてまいります。
(2)命を守り未来を創る
新庁舎整備事業では、8回にわたる審議会を経て答申いただいた基本構想(案)を基に『吉野町新庁舎整備基本構想』を策定し、昨年12月議会に役場移転(案)を提出いたしましたが、賛成5名、反対4名で可決に必要な3分の2以上の賛成が得られませんでした。町民の命を守り、次世代へ繋げる重要なプロジェクトが停滞することは極めて残念です。今後も一日も早い環境改善を目指し、解決策を模索しながら全力で取り組んでまいります。
◇人口流動社会の実現へ
現在、吉野町が抱える課題は、地方全体の課題でもあります。東京一極集中を変え、地方に人と経済の流れを生み出すことが求められています。空き家の利活用や地域交通の整備、二地域居住の推進といった施策を通じて、吉野町において「人口流動社会」を実現し、持続可能なまちづくりを進めていきます。
今年の干支は「復活と再生」を意味する巳年です。古より吉野の地は、まさにその言葉に相応し「復活と再生」を繰り返してまいりました。大きな節目を迎えている今、「大いなる実を結ぶ」年となるよう未来に向かって歩んでまいりましょう!結びになりますが、町民の皆様一人一人がつながり、輝く一年になりますことを祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。
◆新たな道を切り拓き次世代へ引き継げる吉野町へ
吉野町議会議長 野木康司
新年あけましておめでとうございます。皆様には健やかに新年をお迎えのことと、お慶び申し上げます。令和7年の年頭にあたり、吉野町議会を代表いたしまして、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。町民の皆様には、町政の発展と議会運営に対しまして、温かいご支援とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
◇災害への備え
昨年は自然災害により日本列島に大きな災害をもたらしました。世界中で地球温暖化が一段と進み、これまでの予想や経験をはるかに超える事態が起こる可能性のあることを、十分に認識しなければならない時に来ていると思います。
我が吉野町では、自然災害による大きな被害はありませんでしたが、今後は、想定外が想定外でなくなることを予測した対処の仕方も検討していかなければなりません。
◇万博から吉野へ
今年は、4月13日から10月13日までの184日間にわたり、大阪・関西万博が開催されます。国内はもちろん、世界中から沢山の人々が大阪にやってきます。これらの人々を隣の奈良県に、そして吉野へ!
この大きな又とない機会を、見逃してはなりません。吉野町への誘客に向けた働きかけをしなければなりません。
◇地域交流の拠点施設に
旧吉野小学校跡地の利活用については、事業者が決定しました。大変すばらしい事業提案が示されました。初期投資額27億円という、大変大きな額が提示され、事業者の社員さんの研修施設としての利用はもちろんのこと、町民の皆さんも喜んで足を運んで頂ける、今までの吉野町に無い多目的に使用できる施設になります。災害時の避難施設としても開放され、町民の皆さんに利用して頂けます。令和9年4月のオープンに向けて改修工事が始まります。今後20年間にわたりこの施設を運営して頂くことになります。どうか町民の皆さんには、大いに期待をして待って頂きたいと思います。
◇新たな道を切り拓く
吉野町の将来を見据えた課題は多岐にわたり、その道は大変厳しいものであります。今を生きる私たちの使命として、何事にも希望を持って諸課題に向き合い、その解決策を見出す積み重ねが、必ずや吉野町の新たな道を切り拓き、自信と誇りをもって、次の世代に引き継げる町を創ることに繋がるものと思います。
吉野町議会といたしましても一層の努力をしてまいる所存でございます。昨年にも増して、ご指導ご協力を賜りますようお願い申し上げますと共に町民皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げ、新年の挨拶といたします。
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