■太陽光パネルの保守点検
【相談】
太陽光発電の保守点検がFIT法改正で義務化されたと事業者が訪問してきた。「住宅用太陽光発電システムに起因した住宅の火災事故に注意!」と消費者庁が発表した内容のチラシを渡され、ドローンを飛ばして点検すると説明を受けた。火災事故のニュースは耳にしていたため、家のパネルは大丈夫なのか心配していた。無料点検というので、つい点検日時を予約してしまった。事業者が帰ってから冷静になると、信頼できる事業者なのか不安になった。
【アドバイス】
FIT法とは、太陽光発電のような再生可能エネルギーで発電した電気を固定価格で買取る制度(FIT制度)の根拠となる法律です。太陽光発電システムを設置する際の事業計画認定についても規定しています。事業計画には点検スケジュールや点検実施者などの内容も記載され、適切なメンテナンスの実施も認定時に審査されます。住宅用太陽光発電システム設置者である相談者は、適正な事業実施を行わなければなりません。点検は、突然に来た訪問事業者ではなく、パネルを設置した事業者に問合わせ、事業計画に従い実施しましょう。
災害や事故などに乗じた訪問販売や電話勧誘販売トラブルが多く見受けられます。無料点検後に不安をあおり高額な契約を迫る手口や値引きを条件に契約をせかすケースもあります。訪問や電話で無料点検を持ち掛ける事業者に安易に依頼するのはやめましょう。契約してもクーリング・オフなどができる場合もあります。
問合わせ:市役所地下消費生活センター
【電話】内線770・785(毎週月~金曜10時~12時・12時45分~16時/祝日は休み)
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