寒い時期は、高齢者に多くみられる病気や事故が多発しやすい時期といえます。
高齢者は、若者と比べ身体機能が低下しており、体調の異変を感じにくくなります。風邪やわずかな食欲不振が大きな病気の引き金となります。
また、寒い時期は夏場と違い喉が渇き難く、水分摂取が少なくなり、汗をかいていなくても意外と脱水を起こし易い環境になります。狭心症、心筋梗塞、脳卒中など、寒くなることで血管が細くなり、水分が不足して血管が詰まり易くなることで発症する可能性が高くなります。
異常を感じたら直ちに救急車を呼びましょう
■入浴時の注意点
高齢者の不慮の事故死で3番目に多いのが「不慮の溺死及び溺水」であり、その7割が風呂場で発生しています。寒くなると、脱衣所や浴室の室温とお湯との温度差が大きく、血圧や脈拍数が上下し、心臓や血管に負担を与えます。更に、飲酒後に入浴すると、血圧の上下差が大きくなり、意識障害をきたす危険性が高まります。
少しの心掛けで危険な病気の予防につながりますので、次のことを心掛けましょう
・入浴前には脱衣所や浴室を温めておく
・同居者がいれば、入浴前にひとこと声を掛けておく
・飲酒後の入浴は避ける
同居者は入浴している高齢者の動向に注意し、異常を感じたら、直ちに救急車を呼びましょう。
問合わせ:天理消防署 救急課
【電話】62-3322
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