〔市民のひろば〕知っておきたい暮らしの情報

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■自宅を売って、住み続けたい。慎重に考えよう!

【相談】
年金暮らしで借金返済に困り、新聞で「自宅を売って売却代金を受取り、家賃を支払って自宅に住み続けられる」という広告を見て申込んだ。自宅を売って、売った代金で借金は完済した。半年前から毎月の家賃が支払えなくなり、支払えないなら退去するように言われた。

【アドバイス】
相談者は、自宅を売却し代金を受取り、同時に賃貸借契約を結んで、家賃を払いながら同じ家に住む「リースバック」という取り引きをしました。
リースバックの契約は、家賃が相場より高く設定されていたり、賃貸借契約の期間が定められていたりします。契約更新時に家賃が値上げされることもあります。収入の減少などの経済的事情の変化で、家賃が支払えなくなる可能性もあります。ずっと住み続けられる保証はなく、今後の生活に大きな影響を及ぼすことになります。相談者は契約して約3年住んでいました。法律相談を受けるように助言しました。
不動産取引は複雑です。自宅の売却はクーリング・オフできません。生活費に困って契約内容をよく理解しないまま安易に売ってしまうと後で止めたいと思っても無条件で解約できません。住むところがなくなるかもしれません。
契約内容を十分理解できない契約はしないでおきましょう。契約する前に家族や周りの信頼できる人に相談しましょう。契約に関してわからないことや不安なことがあれば、消費生活センターか消費者ホットライン188(いやや)に相談ください。

問合わせ：市役所地下消費生活センター
【電話】内線770・785/毎週月～金曜10時～12時・12時45分～16時/祝日は休み