■ヤングケアラーとは?
ヤングケアラーとは、法律上「家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っていると認められる子ども・若者」と定義されています。例えば、以下の家庭が該当します。
・障害や病気のある家族にかわり、買物・料理・掃除・洗濯などの家事を行っている
・目の離せない家族の見守りや声掛けなどの気遣いをしている
・がん・難病・精神疾患など慢性的な病気の家族の看病している
■こども・若者にもたらす影響
1.学業・部活などの学生生活への影響
遅刻・早退・欠席が増える、宿題を忘れる、勉強の時間がとれない、部活動が出来ないなど
2.進学・就職に関する選択肢の制限
家族のケアを行うため、希望する進学先や就職先を優先出来ず変更したり、諦めるなど
3.友人環境への悪影響による精神的・感情的発展の阻害
友人と遊ぶ時間がないためコミュニケーションが取りにくく、交友関係を築きにくい、孤立しやすいなど
4.心身への負担から生じる健康問題や心の疾患
大人が行うような家事や家族の世話を日常的に行うことで、倦怠感、睡眠不足、ストレスの増加など、こころやからだに不調を感じるなど
■家事や家族の世話をしているこどものみんなへ
家事や家族の世話をしている中で、学校に遅刻してしまうことがある、宿題をする時間がない、友達と遊ぶ時間がないなど困っていることがあったら、学校の先生や周囲の大人に相談してください。市役所にも、相談の窓口があります。窓口は「家庭児童相談・女性相談支援室」です。相談の内容は秘密にします。ぜひいつでも相談してください。みんなで一緒に解決方法を考えていきましょう。
■あなたの周りにヤングケアラーかもしれないというこどもはいませんか?
ヤングケアラー当事者及びその家庭では、自身がヤングケアラーと気付いていないことも多く、自ら助けを求めることが困難である場合があります。あなたの周りに、家族のことでこどもに過度の負担がかかっている家庭がある場合、家庭児童相談・女性相談支援室へ相談ください。
■子育て世帯訪問支援事業
市ではヤングケアラー対策の一環として、『子育て世帯訪問支援事業』を実施しています。家事や育児などに対して不安や負担を抱える子育て家庭及び妊産婦、ヤングケアラーなどがいる家庭で、支援が必要と認められる世帯に対して、訪問支援員が訪問し、家事支援や育児支援を行います。利用については、こども支援課子育て支援係まで相談ください。
問合わせ:
こども支援課【電話】内線238
家庭児童相談・女性相談支援室【電話】63-9271
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