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令和4年度 宇陀市の決算と財政状況報告(3)

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奈良県宇陀市 クリエイティブ・コモンズ

【宇陀市(わがや)の家計の状況は?】

財政状況は、様々な指標から見ることで初めて分かります。
家計と同じで収支(資金繰り)と借入に注目することが重要です。

・宇陀市のR4年度財政状況
収支では、経常的な収入(例えば、給料)で経常的な支出(例えば、生活費)がまかなえているか?【=経常収支比率・財政力指数】、会計が赤字になっていないか?【=実質赤字比率・連結実質赤字比率】、借入(例えば、毎年のローン返済や残高)が多すぎないか?【=実質公債費比率・将来負担比率】がポイントとなります。

◆経常収支比率/堅調
・財政にゆとりがあり、様々な状況に柔軟に対応できるか?
R4年度:94.6%
(R3年度類似団体平均88.5%)
市税、普通交付税などの経常的な収入のうち、人件費や公債費、扶助費などの行政サービスを維持するために必要な経費へ充てた割合。
この比率が高くなるほど投資的事業(道路や公共施設の整備など)に充てるお金が不足し、財政にゆとりがなくなります。

令和4年度は、収入では地方税が増加したものの、地方交付税や臨時財政対策債の減少による影響が大きく、支出においては人件費が減少したものの、物件費が増加したことから昨年度に比べて1.8ポイント上昇しました。

◆財政力指数/努力
・自主的な収入だけで、どれだけ賄えるか?
R4年度:0.28
(R3年度類似団体平均0.38)
市の人口や面積、税収などに応じ、国が定めた方法で計算した、その市の基準的な収入と支出のバランスを表した財政の体力を示す指標です。
数字が大きいほど財源にゆとりがあり、1に近づくと自主財源で運営できていることになります。

市では、ここ数年、ほぼ横ばいで推移しています。

◆財政調整基金対標準財政規模比率/改善
・急な事態等に備える基金(貯金)はあるか?
R4年度:18.3%
(10%程度が望ましい)
予期しない収入減や不時の支出増加に備える財政調整基金の残高が市の標準的な財政規模(市の標準的な一般財源の収入額)に対してどの程度の比率を保有しているかを示す割合です。

令和4年度は、財政規模が縮小され、かつ繰入額より積立額が多く基金残高が増えたため、前年度に比べて0.8ポイント増加しました。

◆財政健全化判断比率
・重症警報の脱却に向けて前進
「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」に基づき、市の財政健全化判断比率と資金不足比率をお知らせします。
財政健全化判断比率とは、住民に向けて財政状況を公表するために設定された全国統一の指標で、市議会への報告も義務付けられており、指標の内容によっては財政上の制約や健全化計画を策定、実行する必要があります。各指標の「早期健全化基準」、「財政再生基準」については、いずれの数値についても、より小さいほうが財政的に良好であると言えます。「実質赤字比率」、「連結実質赤字比率」については、黒字の場合は「▲」で表示されます。公営企業については、「資金不足」が生じていないことが最良です。

■宇陀市の市債残高はどれくらい?
合計321億1,926万円
前年度より約11億円減少!
主な内訳:
・一般会計…229億3,697万円
・下水道事業…33億4,117万円
・水道事業…29億6,260万円
・市立病院事業…24億5,519万円
・介護老人保健施設事業…4億1,886万円

標準財政規模とは、市が標準的な状態で通常収入が見込まれる一般財源の規模のことを言います。

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