人権コーナー

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■9月1日は防災の日
1923(大正12)年9月1日、関東大震災が発生しました。この死者・行方不明者10万5千人という大災害を忘れず、地震や風水害等に対する心構え等を育成するため、1960(昭和35)年に9月1日は防災の日とされました。
災害時には人の心は不安定になり、過激な情報に飛びつきやすくなります。関東大震災では、「朝鮮人が暴動を起こした」等のデマが広がり、多くの朝鮮人が虐殺されました。百年も前の話だと思うでしょうが、東日本大震災でも「外国人による犯罪が横行している」というデマが流れ、8割以上の人がそれを信じたという調査結果もあります。
また、熊本地震の際には「動物園のライオンが逃げた」という嘘の情報がツイッターで広がりました。この偽情報を投稿したのは熊本ではなく神奈川県の男性で、逮捕されて「悪ふざけでやった」と話しましたが、その嘘が2万回以上も再投稿され、ただでさえ不安を感じていた人々をさらなる混乱に陥れたのです。
こういったデマの拡散は災害のたびに繰り返されてきましたが、「他の人にも知らせなければ」という正義感や親切心から起こした行動が、さらなる大混乱を招き、人のいのちを奪うこともあるのです。
情報源が明らかでない場合は真偽を確かめる習慣を普段から心がけ、デマやフェイクニュースに惑わされないようにしましょう。