■学校部活動地域移行
近年、中学校部活動は、生徒数の減少による部員数の減少等により、これまでの運営体制のままでは存続が厳しい状況となっています。
文部科学省では、少子化が進むなか、生徒がスポーツ・文化芸術活動に継続して親しむことができる機会を確保するため、「学校部活動の地域連携・地域移行」の施策を進めています。また、教員が競技経験のない部活動の顧問を担当するなどの業務負担を軽減することにより、学校教員の働き方改革の推進、学校教育の質の向上を目指した地域連携・地域移行が全国的に進められているところです。
県では、令和8年度から教員の指導による休日の学校部活動を廃止するとの方向性を定めました。
市においても、令和5年6月から「宇陀市部活動地域移行推進協議会」を開催して、地域移行に向けての協議を進めているところです。
11月からは、指導者や地域の皆さん、学校の協力を得て、陸上競技、剣道、卓球の3種目の実証事業を開始しました。
この実証事業を通して出てくる課題等を協議して、宇陀市にふさわしい地域連携・地域移行を進めて行きます。
◆部活動がどのように変わるの?
Q:何が変わるの?
A:学校とは運営主体が異なる「地域クラブ」での活動となり、指導は協力いただける方に「指導員」の登録後、指導を行っていただきます。
Q:宇陀市だけ変わるの?
A:市町村によって移行の進度は異なりますが、全国的に行われます。
Q:奈良県の方針は?
A:令和8年度より、教員の指導による休日の部活動は、廃止されます。
Q:いつから地域移行?
A:宇陀市では、11月から3種目(陸上競技、剣道、卓球)が地域移行されました。他の種目も移行準備を進めており、準備が整った種目から移行していきます。
Q:平日の部活動は?
A:今まで通り、当面の間は学校部活動として行います。
Q:休日の活動時間等は?
A:土日のいずれかで、月2~3回程度、1日3時間が基本です。
Q:他校の生徒と一緒?
A:市内に住む中学生と一緒に活動します。
Q:活動場所はどこ?
A:中学校のグラウンドや体育館になります。
Q:送迎はどうなるの?
A:保護者による送迎または、公共交通機関の利用をお願いします。
詳しくはホームページにて
※二次元コードは本紙参照
◆地域クラブ活動がスタート!
11月から地域クラブ活動(3種目)が始まり、今回は卓球の指導者の方にお話をお聞きしました。
・地域クラブ活動指導者
卓球 川上 祐一郎先生
▽なぜ指導員に?
現在は御杖中学校で卓球部の顧問をしています。以前榛原中学校に勤務していたこともあり、宇陀市の子どもたちの卓球の技術向上に貢献できればと指導者に登録しました。
▽子どもたちに伝えたいこと
卓球の上達に一番大切なことは、『卓球が好き!』という気持ちだと思います。
卓球を通して、挨拶や礼儀、感謝の気持ちなど人間性も高めてほしいと思います。
楽しく練習しながら、技術の向上を目指しましょう!
▽これからの部活動について
部活動と地域が連携し、子どもたちが輝けるように支えていく必要があると思います。
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