少子化が進む中で、子育て世代の皆さんは多様な暮らし方、働き方ができるように、充実した就学前教育・保育を求めておられます。
市では、「こどもまんなか社会」の実現を目指して、榛原幼稚園・榛原東幼稚園・榛原北保育園を統合した「幼保連携型認定こども園」と妊娠期から出産・子育て期を切れ目なく支援するための「こども家庭センター」を整備します。保護者の皆さんからは、早期の開設を期待されています。新しい施設はどんなものか、ご紹介します。
■建設場所
建設場所は、旧奈良県東部農林振興事務所跡地と、隣接する旧三洋堂書店跡地です。この土地は、宇陀川を南に配し、自然豊かな風景があり、市内各地からのアクセスが良く、医療施設や商業施設などの生活サービス施設が集約されていることから、若い世代の居住人口が多く、子育てニーズが高い地域です。
約6800平方メートルの広い敷地面積は、こども園およびこども家庭センターの設置や運動会が開催できる園庭に必要な面積を有しており、保護者のニーズを満たした、子育て世代にとって魅力のある場所です。
■認定こども園について
認定こども園とは、小学校就学前の子どもに教育・保育を一体的に提供する機能を持ち、幼稚園と保育園の両方の良さを併せ持つ施設のことです。保護者の就労状況が変化した場合でも、通い慣れた園を継続して利用することができます。
■こども園の定員および運営内容
こども園の定員:180人
◇開園時間
■子育て支援事業の内容
・保育サービスに関する相談
・一時預かり事業
・延長保育事業
・子育て相談・情報提供
・病後児保育事業
■こども家庭センターについて
全ての妊産婦・子育て世帯・子どもが気軽に相談できる相談支援機関であるとともに、子どもの健やかな成長を切れ目なく支える子ども・家庭・地域の子育て機能の総合支援拠点です。
対象者:市民で18歳未満の全ての子どもとその家庭および妊産婦
■こども家庭センターの運営内容
◇子育て支援部門
子育て中の親子の交流促進や育児相談、地域の子育て力育成、子育て支援活動の後押し等、すべての市民が安心して出産・子育てできるように、子育て支援センターを設置します。
自由に遊べるようにフリースペースを開放・駅前託児室・ファミリー・サポート・センター事業・親子教室・子育て講座・子育てサークル支援
◇母子保健事業部門
妊産婦の健康支援、乳幼児の健康診査といった母子保健事業にあわせて、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援を行います。
母子保健・不妊治療・不育症治療費助成・妊娠届・発達相談支援
■事業経過
◇議会への報告、承認
令和5年3月に市議会へ「建設候補地」を説明し、整備を進めていくことを報告しました。
6月には、建設基本計画などの予算を議会承認いただき、9月には、設計業務予算、12月には、基本計画の報告、令和6年3月には、用地購入費などの予算、6月には、建設工事予算とそれにともなう債務負担、用地を取得することについて承認をいただいています。
◇市民の皆さんへの報告、説明
令和5年11月、第20回こども・子育て会議で報告、令和6年2月、計画位置や施設の概要報告(ホームページ・コドモン)、ボーリング調査案内(地元自治会回覧)、7月には、基本設計の報告(ホームページ・コドモン)、8月には、保護者説明会・住民説明会・解体工事地元説明会を開催し、令和6年10月、地元自治会長へ説明を行いました。保護者説明会・住民説明会の質疑応答は、ホームページで公表しています。
◇市民の皆さんのご意見
ホームぺージ内で市民の皆さんに意見募集を行いました。
・少子化になっているのでお友達作りができていい。
・立地も良く、政府が進めている少子化対策に沿った前向きで建設的な政策だと思う。
・駅の近くに作ることは、大変良いことだと思う。
・とても素敵な施設になることを楽しみにしている。子どもたちの笑顔の輪が広がり、宇陀市が良くなっていったらすごくうれしい。
■防災対策
この地域は、宇陀川に面しており、伊勢湾台風や昭和57年の台風第10号(大和川大水害)、平成29年の台風第21号などによる大雨を経験していますが、建設地付近は、一度も宇陀川が氾濫し、浸水したことはなく、河岸が崩壊したこともありません。
万一に備えて、園の建物は、巨大地震や洪水に耐えられる強固な建築物として設計されています。
また、早めの避難行動につなげるために「避難確保計画」を策定し、園児の安全を第一に考えた防災対策を徹底します。
■住民説明会
整備事業に関する住民説明会を開催します。
日時:12月8日(日)午後1時30分~
場所:榛原農林会館
問合せ:こども未来課
【電話】82・2236【IP電話】88・9080
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