毎回「薬草」に関わる内容を連載でお届けするコラムです。
■ハマボウフウ
ハマボウフウは結構強い植物で、水はけがよく時々冠水する所ならどこででも育ちます。種子を摂ってきて庭にまけば、確実に発芽し、成長した若葉は刺し身のつまにしたりと、重宝すること請け合いです。砂浜に薄黄緑色(うすおうりょくしょく)に茂るハマボウフウは見つけやすく、今なら種子もまだ遠くには流されず、葉の下にたくさん落ちていることでしょう。拾った種子を少し深めのプランターにまいておけば、いつでも葉を得ることができます。根の部分に水がたまれば根腐れを起こしやすいので、排水だけには注意しましょう。
ハマボウフウの根を掘り上げて乾燥させたのが、生薬の浜防風です。発汗、解熱、鎮痛剤となり、風邪、痰切り、頭痛、肩こり、皮膚の発疹。関節の痛み、リウマチ、脳出血などに効果があります。
※当市で「薬草活用講演会」をしていただいた村上光太郎先生の連載より一部抜粋
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