毎回「薬草」に関わる内容を連載でお届けするコラムです。
■ヤマブドウ
生薬名は山葡萄(やまぶどう)、根の皮は紫葛(しかつ)と呼ばれ、六五九年に書かれた新修本草に記載されています。紫葛は、古くから使用されていた生薬で、整腸作用があり、肌を美しくし、血液をきれいにする作用があります。果実を食べるか、煎じて服用すると滋養強壮、補血剤となります。また、果実を瓶に入れておくと液状になるので、この液で患部を湿布するか、つるを刻んで煎じた液を風呂に入れて入浴すると、神経痛や関節炎に効果があります。患部を果実の液で湿布し、入浴時はつるを煎じた液を入れるという方法が最もよいでしょう。焼酎などに漬けてもおいしい果実酒になります。お酒が飲めないなら、果実から種子を除き、ジュースにしたり、ジュースを煮詰めてジャムにしたり、寒天を加えてゼリーを作ったりするのもよいでしょう。
※当市で「薬草活用講演会」をしていただいた村上光太郎先生の連載より一部抜粋
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