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毎回「薬草」に関わる内容を連載でお届けするコラムです。
■サンシュユ
サンシュユは、漢字では「山茱萸」と書き、中国から朝鮮半島原産の薬木です。早春、まだ芽吹いていない枝に黄色い花を付けます。その様子から、春の黄金の花という意味で「春黄金花(はるこがねばな)」の別名があります。十月ごろになると、果実は完熟して真っ赤になります。サンゴのように赤い色なので、「秋珊瑚(あきさんご)」と呼ばれることもあります。花も実も目立つため、庭木や街路樹としてよく使われます。
薬効は果実にあり、滋養強壮に役立ちます。常用すれば、腎臓や肝臓の機能が高進し、強精、冷え性、低血圧、胃下垂、不眠症、生理不順、寝汗などにも効きます。サンシュユの果実酒を作り、少量ずつ服用すれば、足腰の痛みや性機能低下やめまい、耳鳴りを改善するばかりでなく、夜尿症や頻尿などの老化現象にも効果があります。
※当市で「薬草活用講演会」をしていただいた村上光太郎先生の連載より一部抜粋
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