明けましておめでとうございます。令和6年がスタートしました。
昨年は、コロナが2類から5類になり、様々な規制緩和と共に、行事やイベントが復活し、村が活気を帯びてきたことをうれしく思います。特に、商工会が企画運営してくださった「やんばい祭り」をはじめとして、多くのイベントが各地域で開催され、沢山の参加者があったこと、更に、布目ダムマラソン大会が第30回の記念大会を実施できたこと等、村の活気作りに貢献してくださった取り組みを数え上げれば切りがありません。本当にありがとうございました。
さて、「元気で夢や生き甲斐が持て安心して暮らせる村」を目指し、この職に就かせていただき2年と4か月が過ぎました。就任当初から他府県・他市町村の先進的な取り組みを学び、それを本村の課題解決や発展に繋げられないかと活動をしてきましたが、昨年の後半からは、「山添村をもっと知ろう!」と村の基幹産業である茶業を始め、村内の各企業を訪ね、事業内容や課題について話を聞く機会を作りました。そんな中で、分かってきたのが「山添村には、村民にあまり知られていない素晴らしい企業がいくつもある。」という事実でした。海外に輸出している企業。日本では、ここしかないという技術を持った企業。そういう会社が、この山添村にあるのです。我が村には、自然や文化財だけでなく、自慢できる産業、誇りに思える企業がいくつもあるのです。このことをもっともっと、村民に知ってもらうことが大切です。しかし、これらの職場で働いている村民が、ほとんどいないという実態でした。労働の場としても「働き口がある。」ということを村内外に認知してもらうことの必要性を強く感じた次第です。
昨年は、課題解決のカギを「本気!」と「やる気!」そして、「和合結束!」だとお願いしましたが、今年は、それに加え、「地元を知る。」と「地元を探す。」と「地元を活用する。」をカギとしてとらえ、取組を進めていきます。
いよいよ4月からは念願であった「認定こども園」が開園します。それに伴い、村としては保育料の無償化を考えています。また、昨年4月に開始した奈良方面への村営バスの運行が好評です。更に令和6年4月からは、伊賀市方面への運行と村内循環バスを計画しています。また、山添分校については、2年間現状のまま運営を続け、その後、結論を出すことを県教委に了解を得ましたので、この間でしっかりとその方向性について検討したいと考えています。更に、馬尻山のメガソーラー事業に関しましては、地元住民の思いを大切にしながら村としてもしっかりと対応していく考えです。
本村には、少子高齢化・若者流出・後継者不足・空き家、荒廃地の増加等、様々な課題はありますが、先に述べた様に、まだまだ持てるエネルギーをすべて使い切っているわけではありません。全村民、子どもから若者、高齢者がそれぞれの持てる力を発揮し、和合結束することで、必ず解決できると信じます。
どうか、令和6年も引き続き、皆様のご支援・ご協力をお願い申し上げますとともに、山添村のこれからの発展と村民の皆様方のご多幸とご活躍を祈念しまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
山添村長 野村栄作
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