第3回定例会を、9月9日から9月20日まで12日間の会期で開きました。
条例の一部改正、令和5年度決算、令和6年度補正予算、人事案件その他の議案が提出され、採決の結果、全件可決・同意されました。また議員発議の意見書1件が提出され可決となりました。その概要を要約してお知らせします。
■提出議案とその審議内容
◆条例
▽山添村国民健康保険条例の一部改正について(賛成多数で可決)
行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用に関する法律等が改正されたことに伴い、上位法との整合を保つため、改正を行いました。
〔反対討論〕奥谷和夫 議員
本改正は、本年12月2日までに、現行健康保険証を廃止してマイナ保険証に統一するという政府の方針に伴う改正である。
7月時点で、マイナ保険証の利用率は11%程度にとどまっており、現行保険証の廃止が強行されれば、医療機関など現場の混乱は必至である。このため、利用者の立場に立って、現行保険証廃止の方針は撤回すべきだと考える。
マイナ保険証は、受診時に毎回カードリーダーで資格確認をする必要があり、初診時と月初めに提示すればいい現行保険証よりも手続きが煩雑である。
また、弱者の負担も大きく、高齢者施設ではマイナンバーカードと暗証番号を預かることに懸念があり、重症者や車いすの利用者がカードリーダーで資格確認することは容易でない。
今必要なことは条例改正ではなく、政府にマイナ保険証の押し付けをやめるよう、村として声を上げることではないか。本村として、国に対して現行の健康保険証を存続させるよう要請することを求める。
〔賛成討論〕大谷敏治 議員
本改正は、本年12月2日からの現行保険証廃止に伴う改正であり、これにより、現行保険証の新規発行が終了し、マイナ保険証利用を基本とする仕組みに移行する。マイナ保険証利用は、よりよい医療を提供していくための情報化の基盤となるものであり、安心して保険証が使えるよう、使い方やメリット、安全性について広く周知され不安を取り除くよう、今後も行政として啓発に取り組んでいただくことを要望し、本改正に賛成する。
◆補正予算
▽令和6年度山添村一般会計補正予算(第3号)について(全会一致で可決)
▽令和6年度山添村国民健康保険特別会計補正予算(第2号)について(全会一致で可決)
▽令和6年度山添村介護保険特別会計補正予算(第1号)について(全会一致で可決)
▽令和6年度山添村簡易水道事業会計補正予算(第2号)について(全会一致で可決)
▽令和6年度山添村一般会計補正予算(第4号)について(全会一致で可決)
※前記補正予算5議案については、本紙9頁参照。
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