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議会だより 令和6年 第3回 山添村議会定例会の結果(2)

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奈良県山添村

◆決算
▽令和5年度山添村一般会計歳入歳出決算の認定について(全会一致で認定)
▽令和5年度山添村国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について(賛成多数で認定)
▽令和5年度山添村後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について(賛成多数で認定)
▽令和5年度山添村簡易水道特別会計歳入歳出決算の認定について(全会一致で認定)
▽令和5年度山添村下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について(全会一致で認定)
▽令和5年度山添村介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について(賛成多数で認定)
▽令和5年度山添村大和高原北部地区基幹水利施設管理特別会計歳入歳出決算の認定について(全会一致で認定)

〔賛成・反対討論〕奥谷和夫 議員
一般会計決算は前年比で大幅な伸びとなっているのは、認定こども園の建設費が主な要因である。この建設に当たっては、公募委員も含めた建設検討委員会を設置し、各委員が積極的に意見を出し合い、専門家のアドバイスも受け、また県内の同等な施設の見学など、英知を結集して建設に至ったものである。こうした建設に至る過程も含めて評価できるものである。
2つ目の評価する点は、乳幼児医療費無料化の取り組みなど、本村の財政が厳しい中でも県下で最も進んだ施策を実施していることである。本村は高校卒業までの医療費無料化を関西で最初に実施した。今では20歳までの医療費無料化を実現している。こうした先進的な取り組みがあって、県下の各自治体でも医療費無料化の対象範囲を広げてきた。今後一部負担をなくし、完全無料化の実現を求める。学校給食費の無料化も少し遅れたが実施している。その他、学校の耐震化、普通教室へのエアコン設置、トイレの改修と洋式化、高校への通学費の助成など、どれをとっても県下でトップクラスの行政施策となっている。
3つ目は、コミュニティバスの運行である。東豊コミュニティバスは、県下の先進事例となっている。令和5年度は、奈良方面行きの実証運行を行い、利用が拡大している。
その他評価する点は、持続化給付金が実施され経営が苦しい商工業者や農業者にとって大きな支援となり、関係住民のみなさんから大変喜ばれていることである。
山添分校の本校化に関して、オーガニックスクールの取り組みや今後の「オーガニックビレッジ宣言」を行うことは、本校化のみならず、日本の農業の将来にとっても、非常に大事な取り組みだと考える。引き続き、努力を期待する。
以上、一般会計決算の認定について賛成する。
続いて国民健康保険特別会計について、国により保険料水準の統一が進められてきたが、完全統一は、大阪府と奈良県のみである。進まない原因は、都道府県内自治体の医療水準の格差が大きいことであり、大病院は大都市に集中しており、小規模自治体では病院はなく国保診療所などしかないという現状がある。医療水準が低い自治体に対しては、国保税を減額するなど、それに見合う配慮が必要ではないか。
もう1点、国保運用基金活用の問題で、都道府県化される以前は、この基金を活用し、国保税の引き下げができたが、現在それは認められていない。しかし、大阪府能勢町では、健康増進支援金を創設し、国保加入世帯1人当たり1万円を給付する事業を行っている。滋賀県米原市は、子育て世帯応援金を創設し、18歳以下の均等割額を実質ゼロとする支援金を支給している。本村としても、そのようなことを実施してはどうか。
以上の点から、国民健康保険特別会計決算の認定について反対する。
次に、後期高齢者医療特別会計決算について、本村は、後期高齢者にかかる医療費が県下で低いにもかかわらず、県下全体で保険料が統一されているため、過大な住民負担となっている。制度導入当初の激変緩和措置もなくなり、村民負担が年々増えている。年金の減額や後期高齢者の一部負担金の2倍化も実施され、後期高齢者の生活が一層大変になる。後期高齢者医療制度は即刻廃止し、元の老人保健制度に戻すべきと考える。
以上の理由から、後期高齢者医療特別会計決算の認定について反対する。
次に、介護保険特別会計について、介護保険料は3年ごとに改訂され、第8期介護保険計画に基づく介護保険料の設定が行われてきた。1か月の基準月額が第7期と同額だが、もともと介護保険料が高いという問題がある。保険事業勘定で2015万円の残額が出て、基金の新たな積み立てが行われており、介護給付費準備基金を活用して、村民負担を軽減すること、一般会計から法定外の繰入を行うことなどで村民の負担軽減をはかることを求め、介護保険特別会計決算の認定について反対する。

〔賛成討論〕大谷敏治 議員
財政運営について、実質公債費比率は、令和3年度から令和5年度の3ヶ年平均も3.6%で前年度より0.2ポイントの改善となっている。経常収支比率は82.3%で前年度より3.2%の上昇となった。今後も経常的経費等の節減に努められ、引き続き財政負担、財政構造の健全性を考慮し、慎重に対応されることを要望する。
また、一般会計並びに6つの特別会計において黒字決算または収支均衡の決算となっており、円滑な行政運営を行うことができたと考える。野村村長におかれては、『元気で、夢や生き甲斐が持て、安心して暮らせる村づくり』をさらに進め、村民全員が安心して暮らし続けることができるよう職務を果たしていただくとともに、今後もさらなる村政発展のために邁進していただくことを切に要望し、賛成する。

◆人事
▽教育委員会委員の任命につき同意を求めることについて(全会一致で同意)
・山中 裕美子氏〔毛原〕
▽公平委員会委員の選任につき同意を求めることについて(全会一致で同意) ・田中 清次氏〔北野〕
▽固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについて(全会一致で同意)
・野村 啓量氏〔大西〕

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