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春日小学校旧講堂(かすがしょうがっこうきゅうこうどう)/五輪塔(ごりんとう)

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奈良県山添村

■春日小学校旧講堂(かすがしょうがっこうきゅうこうどう)

場所:山添村大字春日(かすが)
年代:明治36年(1903)
説明:春日小学校旧校舎は、その建物の材料を地域住民が各所有の山林から最良材を持ち寄り、建設は出役(しゅつえき)であたるなど、住民の尽力によって完成した由緒を持つ校舎です。
講堂を中心にして、その両側に教室棟が並べて建てられ、その後、昭和4年には教室棟の背後をつないでコの字形に配置されていましたが、校舎の老朽化に伴い旧講堂だけを残して順次建て替えられました。
旧講堂は、全体に和風を主体として、装飾的な要素は少ないですが、屋根は入母屋造(いりもやづく)り妻入(つまい)りとし、大棟(おおむね)の両端には瓦製鯱(しゃちほこ)を飾り、玄関は正面に張り出して屋根入母屋造(やねいりもやづく)り土間吹(どまふ)き放(はな)しとし、周囲に長押(なげし)、欄間(らんま)を回すなど、学校建築としては特異な手法を残しています。明治時代に建築された和風を主調とした学校建築の中心建物として大変価値があります。

■五輪塔(ごりんとう)

場所:山添村大字大西(おおにし)
年代:鎌倉時代
説明:五輪塔は平安時代以降に全国に広まった墓石(はかいし)の種類の一つです。下から、四角形の地輪(じりん)、円形の水輪(すいりん)、三角形の火輪(かりん)、半月形の風輪(ふうりん)、団形の空輪(くうりん)という5つの形から構成されており、仏教で言う地・水・火・風・空の五大を表しています。高野山を拠点として活動していたお坊さんが全国に広めたとも言われており、真言宗という仏教の宗派で一般的に建てられることが多い墓石です。五大それぞれの形には梵字(ぼんじ)が刻まれていることもあります。
山添村大西にある五輪塔は、郷塔(ごうとう)と呼ばれる大きい五輪塔で、総高178.8cm「正中(せいちゅう)二年乙丑(きのとうし)四月□日大願一結衆念仏衆敬白」という文字が掘ってあり、鎌倉時代に製造されたことが判明しています。

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