■「オーガニックビレッジ宣言を目指して!」
かねてよりお伝えしているように、山添村は、今年度中に「オーガニックビレッジ宣言」をする準備をしています。
オーガニックビレッジとは、地域ぐるみで有機農業に取り組む市町村等の取組を推進するため、有機農業の団地化や学校給食等での利用など、有機農業の生産から消費まで一貫した内容となっています。農業者のみならず事業者や地域内外の住民を巻き込んで推進する取組の試行や体制づくりについて、物流の効率化や販路拡大等の取組と一体的に支援するとともに、都道府県の推進体制づくりを支援し、有機農業推進のモデル地区を創出します。
本村のオーガニックビレッジ宣言のビジョンは、「本物のオーガニックを学べる村」の創出です。山添分校を有機農業の学びの拠点とし、高校生と一般人が一緒になって有機農業を学べるカリキュラムの導入を計画しています。並行して、「YAMAZOEオーガニックスクール」を開校し、様々な講師を招聘し、学びを深める計画です。これにより「有機農業を学びたい高校生や一般人の流入や関係人口の増加」が見込まれ、山添村の活性化に繋がると考えています。そして、村の課題である農業の後継者不足や耕作放棄地の増加等の課題解決に繋がればと考えています。
また、この取組は、先にも述べましたが、単に有機農業を広めるというものではなく、オーガニックの6次産業化までを目的としています。小規模の家庭菜園で栽培した商品、数個しかない商品でも販路に流し、商品化できる仕組みを構築し、収入を得られるようなシステムにしていく計画です。
海外からの輸入肥料が高騰し、農家を圧迫しています。更に、今後、安定した供給が得られるかも不確かな現状です。村では、地元の材料で有機肥料を作り、村民に販売していく計画です。この肥料を使って有機農業に取り組んでいただければと考えています。
現在、YAMAZOEオーガニックスクールでは、毎週木曜日、15~17時まで、分校前に畑を借り、有機肥料づくりや土壌改良作業を行いながら「まめくら大豆」や「トウモロコシ」の栽培を行っています。9月からは、高校生たちも一緒に活動します。興味のある方は、一度見学にいらしてください。
村では、農業施策として、中山間事業、多面的機能事業、農地バンク事業、獣害対策事業、新規営農者事業等、様々な施策で持続可能な農業を目指しています。オーガニックビレッジ構想もそこで大きな役割を果たします。どうか、皆様のご支援・ご協力を今後もお願い申し上げます。
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