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議会だより 令和6年 第4回 山添村議会定例会の結果(3)

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奈良県山添村

〔質問〕大谷敏治 議員
▽健康支援について
1.住民健診において聴力検査を検査項目に入れ、早い段階から難聴の程度を確認する必要性があると考える。また、補聴器の購入費助成制度を創設するべきであると考えるが、わが村の対策についてお伺いしたい。
2.各種予防接種の推進や費用助成の充実と世界的に男性への接種が当たり前となっているHPVワクチンの接種の実施についてどのように考えているのかお伺いしたい。
3.気候変動の影響により、猛暑日が年々増加する中にあって、児童・生徒の熱中症対策として空調設備の導入が望まれる。体育館使用時における熱中症対策と空調設備導入の必要性について認識をお伺いしたい。
4.緑茶の常飲を推奨することにより、村民の消費量増加や健康増進に貢献し、茶業振興の力になるものと期待するが認識をお伺いしたい。

〔答弁〕野村 村長
まず加齢性難聴について、住民健診を委託している医療機関に確認をしたところ、自治体で行う健診で実施しているところはないとの回答であった。仮に聴力検査を実施した場合、受診する際の個人負担金は高くなり、検査の結果で聞こえない場合、耳鼻科の受診を勧める対応になることから、健診項目に追加せず、日常生活の中で「聞こえ」に不安がある場合は、役場に相談いただき、耳鼻科の受診を勧めていきたいと思う。また、補聴器購入の助成制度については、聴覚障害の障害者手帳を取得された方について、補装具の支給という形で助成させていただく制度があり、そちらの案内をさせていただく。
次に各種予防接種の積極的活用について、男性のHPVワクチン接種にいては、天理市が償還払いの制度を実施されており状況を確認したところ、申請件数は0件とのことであった。海外では男性のHPVワクチン接種が進んできているが、国内では予防効果も含めて検討中であり、本村としては、制度化された段階で実施に向けた調整を行っていきたい。
次に熱中症対策の推進について、夏場の体育館では、3台のスポットエアコンを稼働させて対応している。館全体の大空間を空調するためには、高い機能と出力を有したエアコンを設置しなければならないが、既存体育館ではまず断熱性能を確保した上で設置するなど対策を検討しなければならない。空調を設置するだけでも数千万円以上のコストとともに、キュービクルなどの電気工事、更には高額のランニングコストが課題となる。今後改修するとすれば、義務教育学校とする中学校体育館を想定しているが、整備内容及びその費用並びに、ランニングコストまで研究しなければならない。県内の公立小中学校で設置されているのは27町村の内5町村という状況であり、村として必要性を整理したうえで方針を出していきたいと思う。
次に緑茶の効能について、風邪予防や新型コロナウイルスを不活化する効果を県立奈良医大が世界に先駆けて発表されたことが世間の注目を集めている。緑茶を日常的に飲用することで村民が健康に暮らし、村の特産品である茶業の支援に繋げるため、大和茶の効能をPRしたいと思う。日本国内においてお茶離れが進み、村内では生産者の高齢化や後継者不足から栽培を止められる方も増えてきつつある状況は憂慮する事態と考えている。そういった状況に対応すべく、生産性向上と省力化のため、県と協働で「点滴かんがい設備の整備」に取り組んでいる。今年度から開始しているオーガニックビレッジの取組における有機栽培者への支援など、今後も生産者支援に取り組んでいく。

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