■入院中の「廃用症候群」を予防するために
ご自身やご家族が入院したときに、「内科で入院しただけなのに、なぜ、リハビリテーションを受けなくてはいけないのだろうか?」「手術を受けて、まだ傷が痛いのに、なぜ、ゆっくり寝かせてはくれないのだろうか?」と思ったことはありませんか?
確かに、内科での入院後や手術後すぐに身体を動かすことはつらいです。しかし、「廃用症候群」の予防には、リハビリテーションを行うことは非常に有効です。
「廃用症候群」とは過度に安静にすることや、活動性の低下により生じる身体の不調です。廃用症候群の症状には筋萎縮、関節拘縮、心肺機能の低下、起立性低血圧、誤嚥性肺炎、血栓症、うつ状態やせん妄、認知症の増悪、末梢神経障害、便秘、褥瘡などがあります。
「廃用症候群」の予防のため、リハビリテーション科医や療法士が、患者さんの訴えを聴きながら、無理をせず、愛護的にリハビリテーションを行いますので、入院のときにはご協力をよろしくお願いします。
リハビリテーション科部長
岡山悟志医師
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