■胸のドキドキは恋のときめき…ではなく不整脈かもしれません
心臓は全身に血液を流すポンプの働きをしていますが、正しくポンプとして働くためには「適切な速さ」で「心臓の部屋が連動して」動くことが大切です。そのために心臓の筋肉の中に電気信号の通り道(刺激伝導系)があり、この刺激伝導系の信号が途中で止まってしまったり、別の場所から異常な信号が出たり、別の通り道を通ってしまうことで不整脈が起こります。
胸がドキドキする、脈が飛ぶ感じがするなどの症状は脈が速くなる不整脈(頻脈性不整脈)の可能性があります。立ちくらみやめまい、意識を失うなどの症状は脈が遅くなる不整脈(徐脈性不整脈)の可能性があります。不整脈は血圧計で表示される脈拍数やスマートウォッチなどでも発見することができます。
西和医療センター院長 循環器内科部長
土肥 直文 医師
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