■お子さんが朝起きられなく、立ちくらみに困っていませんか
立ちくらみの原因は様々ありますが、思春期のこどもに多い疾患は起立不耐症です。起立性調節障害、自律神経失調と言うこともあります。起きられない、立ちくらみ、しんどいといった症状が朝にあり、夕方には回復してくることが多いです。夕方は元気なので怠けていると勘違いされることがあります。一般に立ち上がった時、重力の影響で脳の血流が低下するのを自律神経が調整し、脳の血流低下を防いでくれます。この自律神経の働きが悪いと、起立時に血圧低下や心拍数が上昇することが病気のしくみです。生活習慣の改善(睡眠、水分をしっかりとること)で治ることもありますが、症状が強ければかかりつけの小児科に相談されることをお勧めします。
西和医療センター 小児科部長
吉澤 弘行 医師
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