令和6年1月号でも紹介した椣原地区の伝統行事「勧請綱掛け」を子どもたちにも知ってもらおうと、自治会がボランティア団体の協力を得て制作した紙芝居が、平群北小学校の4年生の授業でお披露目されました。紙芝居には、竜田川の龍穴に住むといわれる龍神や、金勝寺を建てたと伝わる高僧・行基さんも登場します。自然の恵みに感謝し、人びとが互いに助け合って暮らす大切さを伝える昔話です。児童たちは実際に綱を編む体験なども通じて、地域の伝統行事について理解を深めました。
ゲストスピーカーとして紙芝居を披露した地元自治会のメンバーは、「子どもたちに行事を知ってもらい、また実際に参加してもらうことで、地域のつながりを感じられる機会を創出したい。その子どもたちが将来、この行事を担ってくれたらと夢見ています」と話してくださいました。
昨今、地域に伝わる伝統行事の存続・継承は全国的に見ても大きな課題となっています。「勧請綱掛け」では子どもたちに親しんでもらおうと模擬店を出したり、男性に限定されていた行事に女性も参加できるようにしたりするなど、〝人びとの幸せを願う神事として楽しく継承していける〟行事の新しい形を模索しています。
「勧請綱掛け」は毎年1月の第2日曜日(今年は1月12日(日))に金勝寺境内で行われます。
問合せ:教育委員会総務課
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