皆さまにおかれましては、希望に満ちた新春を健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。
本年は、4月から約180日に渡って、大阪・関西万博が開催されます。日本での国際博覧会の開催は20年ぶりで、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、地球規模の様々な課題に取り組むために、世界各地の英知が集まります。
この機会をチャンスと捉え、本町の魅力を世界に向けて発信すべく4月と11月の2期に渡り、参加を予定しております。同じ関西である大阪が開催地ということで、万博を盛り上げてまいりたいと考えております。
■防災体制の強化
近年の自然災害の発生状況を鑑み、本町では、改めて防災体制の見直しを行い、常日頃から地域住民の皆さまの安全を確保できるよう努めてまいりました。
昨年4月には、災害時におけるドローンでの現地調査の情報収集を目的とした消防団情報収集部隊(H.F.D.C)を結成いたしました。災害発生時には、迅速に被害状況を確認し、皆さまに情報を伝達できるよう、定期的に想定訓練を実施しております。
防災における大切な点は、共助の意識を住民の皆さまにもっていただくことだと考えており、消防や警察等の行政機関と連携した防災訓練を開催し、住民の皆さまの地域の助け合いについて考えていただく機会を設けました。
今後も、避難所運営の研修の実施や防災備蓄品の管理・分納保管等、「備えあれば憂いなし」という言葉を念頭に取り組んでまいります。
■財政健全化について
町財政といたしましては、老朽化した公共施設の改修費や、公債費、福祉に係る扶助費等の歳出予算の増加に伴い、今後さらに厳しいものになると予想しています。しかしながら、令和3年度に策定した財政健全化計画の中期対応プランとして、「町の住みやすさ」を町外へ情報発信するとともに、移住・定住促進、平群バイパス沿い等での企業誘致、平群ブランドのPR強化に継続して取り組み、着実に財政健全化を進めてまいる所存です。
■子育て環境の充実
住民基本台帳によると、近年は10歳未満と30歳代の方の転入超過が続いており、子育て世帯は増加傾向にあると考えております。
この状況を更に加速させるべく、子どもに関する窓口の一元化を目的とした「こども支援課」、子育て世帯への切れ目ない支援体制の強化を目的とした「こども家庭センター」を今年度より設置し、子育て環境の整備・充実を図っております。
引き続き、子育て世帯をはじめ、少しでも多くの方に「住みたい・住み続けたい」と思っていただけるまちづくりに取り組んでまいります。
住民の皆さまにおかれましても、これまで同様、町政に対しご理解とご協力を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。
結びに、本年一年が、皆さまにとって、健康で幸多く、一層の飛躍の年となりますことを心から祈念申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。
令和7年1月
町長 西脇洋貴
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