■お家でできる尿観察
尿は健康のバロメーターです。例えば尿検査での蛋白尿は腎臓の病気を、尿糖は糖尿病を、尿潜血は腎臓や膀胱の病気を疑うもとになります。しかし病院で検査を受ける前に自分でできることもあります。
◇色
通常、尿の色は透明または薄い黄色ですが、鮮やかな赤色やワイン色などの場合は腎臓や膀胱から出血している可能性があります。
◇におい
出たばかりの尿から刺激臭や悪臭がする場合、尿路に感染が起こっている可能性があります。また糖尿病患者さんの尿は甘い香りがするとされています。
◇泡立ち
尿に蛋白や糖が多く含まれる場合は泡立ちが多くみられるとされています。
日々の観察がこれらの病気の予防につながるかもしれません。少しでも尿の異常を感じたときは泌尿器科や腎臓内科の受診をご検討ください。
西和医療センター 泌尿器科部長 大山信雄医師
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