■心房細動っていう不整脈、知っていますか?
元プロ野球の名監督が脳梗塞で倒れた原因としても有名になりました。心房細動の患者さんは、心臓の部屋の一部(心房)がブルブルと震えるような動き(細動)になってしまいます。そのため、心臓の内部に血栓という血のかたまりができ、それが突然、脳の血管に流れていって血管を詰まらせてしまいます。心房細動の患者さんには、一般的に脳梗塞を予防するために、血をさらさらにする薬(抗凝固薬)が薦められます。また、心房細動が長期化すると心不全になりやすくなるので、心房細動そのものを根治するためのカテーテルアブレーションという治療を受ける方がいい場合があります。かかりつけの先生に心房細動といわれたら、しっかりお薬の相談をしたうえで、カテーテルアブレーションを受けた方がよいかについても相談してください。判断に迷われたら、循環器内科にも紹介してもらってください。
西和医療センター 院長
循環器内科 部長 土肥 直文 医師
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