歩き始めは大丈夫なのに、長い距離を歩いていると、だんだんふくらはぎが痛くなることはありませんか?姿勢または歩き始めから痛いのは脊柱管の問題かもしれません。しかし、歩き続けると徐々にふくらはぎにだるい痛みを感じて休むと治まり、また歩けるようになるという症状の原因として、足に流れる動脈が狭くなったり詰まったりして、血流が不足することが挙げられます。このような病気を「下肢閉塞性動脈硬化症」と言います。疑いがある場合は、足の付け根や膝裏、内くるぶしや足の甲の脈チェック、更には両手足同時に血圧測定する医療機器で動脈のつまり具合を評価することができます。これらの検査で異常があると、CTやMRI検査で血管の狭い場所を見つける必要があります。動脈のつまりはお薬では治りませんが、多くの場合カテーテル治療が可能です。このような症状がある場合は、主治医に相談してください。
院長・循環器内科 部長 土肥直文 医師
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