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いにしえの風 斑鳩文化財センターだより

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奈良県斑鳩町

■奈良県内の世界遺産
今年の1月号広報で紹介したとおり、今年は「法隆寺地域の仏教建造物」が、世界遺産登録されてから30周年をむかえます。これを記念して、斑鳩文化財センターの春季企画展では、日本の世界遺産を紹介するパネル展を開催します。
今回は、そのなかから、県内の世界遺産について紹介します。

▽古都奈良の文化財
東大寺、興福寺、春日大社、春日山原始林、元興寺、薬師寺、唐招提寺、平城宮跡の8つの資産からなる古都奈良の文化財は、平成10(1998)年に世界遺産に登録されました。
奈良時代からの政治、文化、歴史的な価値に富んでいるのに加えて、奈良時代の伝統が今の奈良の人たちの生活に色濃く引き継がれていることも高い評価につながりました。

▽紀伊山地の霊場と参詣道
奈良県の「吉野・大峯(おおみね)」、和歌山県の「高野山」、三重県の「熊野三山」といった3つの霊場と、それぞれを結ぶ「大峯奥駆道(おくがけみち)」、「高野山参詣道」、「熊野参詣道」の3つの参詣道からなる紀伊山地の霊場と参詣道は、平成16(2004)年に世界遺産に登録されました。
このうち、奈良県に位置している資産として、「吉野・大峯」では、吉野山(よしのやま)、吉野水分(みまくり)神社、金峯(きんぷ)神社、金峯山寺(きんぷせんじ)、吉水神社、大峰山寺(おおみねさんじ)の6つの資産と、大峯奥駆道と熊野参詣道の2つがあります。自然と信仰が一体となった土地の古き伝統が、古代から今に継承されている珍しい資産として高い評価を得ています。

▼世界遺産登録をめざしています
▽飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群
橿原市、桜井市、明日香村に所在する飛鳥宮跡や藤原宮跡などの宮殿跡、飛鳥寺跡や山田寺跡などの仏教寺院跡、石舞台古墳や高松塚古墳などの墳墓(ふんぼ)、大和三山(やまとさんざん)(畝傍山(うねびやま)、香具山(かぐやま)、耳成山(みみなしやま))といった20の遺跡などが構成資産の候補となっている「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」は、まだ、世界遺産登録はされていませんが、県下で4件目の登録をめざしています。平成19(2007)年には、世界遺産の暫定一覧表に記載されています。
「飛鳥・藤原」は、古墳時代の終わる6世紀末頃から奈良時代の始まりとなる平城遷都(710年)までの飛鳥時代の約100年間に、中国や朝鮮半島の諸国を参考にして、中央集権国家を目指した我が国の国家形成を示す貴重な資産といえるでしょう。

町では、世界遺産登録30周年を記念したさまざまなイベントを計画していますので、ご期待ください。

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