児童虐待による死亡事例は年間70件を超えています。
単純計算すると、5日間に1人の子どもが命をおとしていることになります。
■「虐待」の種類とは?
◇身体的虐待
・たたく、なぐる、ける
・やけどをさせる
・戸外(家の外)に締め出す
・激しく揺さぶる
◇心理的虐待
・きょうだい間で差別する
・無視する
・家庭内での暴力・暴言を見せる・聞かせる(面前DV)
増えています!
・子どもの心を傷つけることを繰り返し言う、言葉によるおどし
◇性的虐待
・性器や性交をみせる
・わいせつな行為、性的行為の強要
・ポルノグラフィの被写体などにする
・性器をさわる、さわらせる
◇ネグレクト
・重い病気になっても病院に連れて行かない
・極端に不潔な環境で生活させる
・家に閉じ込める
・子どもだけを自宅などに置き去りにする
・同居者や第三者による虐待を放置する
・車の中に子どもだけを放置する
■子どもや保護者のこんなサインを見落としていませんか?
◇子どもについて
・いつも子どもの泣き叫ぶ声や保護者の怒鳴り声がする
・不自然な傷や打撲のあとがある
・衣類や体がいつも汚れている
・表情が乏しい、活気がない
・夜遅くまで一人で遊んでいる
など
◇保護者について
・地域などの交流が少なく孤立している
・小さい子どもを家においたまま外出している
・子どもの養育について拒否的、無関心である
・子どものけがについて不自然な説明をする
など
■「体罰」は法律で禁止されています
しつけは、社会で自律して生活を送れるように、必要なことを子どもに教え伝える行為です。
体罰や暴言で子どもを脅したり、従わせたりすることではありません。たとえ保護者がしつけのためと考えていても、子どもの身体や心を傷つけるのであれば、それは許されない行為です。
◇「体罰」とは?
・何度も言葉で注意したけど言うことを聞かないので、頬をたたいた
・いたずらをしたので、長時間正座させた
・宿題をしなかったので、夕食を与えなかった
「愛のむち(しつけ)」ではなく虐待です!
◇体罰以外の「暴言」も子どもの心を傷つける行為です
・冗談のつもりで「お前なんか生まれてこなければよかった」など、子どもの存在を否定するようなことを言う
・やる気を出させるという口実で、きょうだいを引き合いに出してけなした
■体罰・暴言は子どもの脳に悪影響!
体罰や暴言によって、子どもの行動・精神面にさまざまな問題が現れてきます。
・落ち着いて話を聞けない
・約束を守れない
・感情をうまく表せない
・集団での行動が苦手
・ひとつのことに集中できない
■頑張りすぎていませんか?
子どもと一緒にいることが辛くなっていませんか?子どもとどう関わっていいのか分からなくなっていませんか?
子育てで誰かの助けを借りるのは、少し勇気がいるかもしれません。助けになることが何かないか一緒に考えましょう。一人で頑張らずに相談してください。
相談先:子育て支援課【電話】0745-75-1152
児童相談所相談専用ダイヤル(無料)【電話】0120-189-783(いちはやくおなやみを)
■親子のための相談LINE
子育てや親子関係に悩んだ時に、子ども(18歳未満)とその保護者が相談できる窓口です。
匿名でも相談ができます。相談の内容の秘密は守られます。
ひとりで悩まずに、お気軽にご相談ください。
■「気づき」から「つなげる」
児童相談所 全国共通ダイヤル
【電話】189(いちはやく)
地域の児童相談所につながります。
誰でも、匿名で連絡ができ、秘密は守られます。
虐待ではなくても責められることはありませんので心配せずに連絡してください。
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