「令和7年斑鳩町二十歳のつどい」を、1月13日(祝・月)にいかるがホールで行いました。
今年の対象者は、平成16年4月2日~平成17年4月1日生まれの284人。
晴れ着やスーツに身を包んだ参加者は、友人や恩師との再会に、喜びを分かちあいました。
式典では、二十歳を代表して、田中さくらさん、山本由希菜さん、村中春友さん、村山竜輝さんの4人が「二十歳の主張」を発表し、それぞれの抱負や決意を語りました。
また、小・中学校時代の恩師からのお祝いのビデオレターや、斑鳩町出身で、現在オリックス・バファローズで活躍されている曽谷龍平投手からのサプライズメッセージも放映され、参加者からは笑顔があふれていました。
式典は終始なごやかな雰囲気の中で行われ、感謝と希望に包まれた心あたたまる素晴らしい門出となりました。
■二十歳の主張(要約)
◇故郷と理想像を大切にしたい
斑鳩南中学校卒業生 村中 春友
私たちを今まで育ててくれた家族、指導してくださった先生方、成長を見守ってくださった地域の方々に対し、深く感謝します。ありがとうございます。
私は、高校まで斑鳩町に住んでいました。現在は、横須賀にある、全寮制の大学に在学しています。
斑鳩町で生まれ育った20年間で、これは大事だ!と思ったことは、1つ目は、故郷の言葉と斑鳩町を誇りに思うこと、2つ目は、自分の理想像を曲げないことです。自分の進もうと思った道を歩んでも、全員、特に今ここにいる同郷の同級生に嫌われることなんてありません。自己肯定感を高めて、これからの長い人生を楽しく、有意義に歩んでいきましょう。
我々が、日本、ひいては世界の未来を担う存在であり、世の中の希望とされているであろうことを願っています。
◇「子ども心や遊び心」を失いたくない
斑鳩南中学校卒業生 村山 竜輝
現在は、関東の大学で人工知能やデータサイエンス、物理学、経済学など広く学び、文理融合的な視点での勉強をしています。東京ではいろいろな人との出会いや、見たことのない世界にワクワクしますが、一番落ち着くのは、ここ斑鳩です。
さて、私たちはスマホにSNSにAIと、時代の変化が激しい時代を生きているからこそ、物事を客観的・俯瞰的に見られて、心の余裕がないときこそ遊んで、自分の「普通」と違うものを受け入れたいと思うのだと思います。中学校では、真面目なだけじゃなく、心の余裕と遊び心を持ち続けることが大事と教えてくれました。「大人の自覚をもって過ごしていきたい」という言葉がありますが、私は逆に大人になることに夢中になりすぎず、斑鳩町で学んだ「子ども心や遊び心」を失ってしまわないことを、あえて今日この日に宣言します。
◇謙虚な心で成長していきたい
斑鳩中学校卒業生 田中 さくら
家族や先生方、友人たちとのさまざまな経験が、今の私を支えてくれています。こうして新たな一歩を踏み出せることに、感謝の気持ちで胸がいっぱいです。
私は、来年度から保育士として働く予定です。幼い頃から「人を支える仕事」に憧れ、保育士を夢みていました。子どもたちの成長を支えていけることが、何よりの喜びです。また、子どもたちとともに、私自身も成長したいです。子どもたちの目線で、日々謙虚に学び、より良い保育士となれるよう努めます。
二十歳を迎え、自らの未来を切り拓く責任が生まれます。困難に直面したときは、謙虚な気持ちで前へ進んでいくことを、ここで誓います。
本日は、私たちのためにこのような素晴らしい場を設けていただき、ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
◇自分を信じ夢を実現したい
斑鳩中学校卒業生 山本 由希菜
私たち一人ひとりがここまで成長できたのは、家族、友人、先生方、そして地域のみなさまの温かい支えのおかげだと感じています。
私は、三重にある大学の看護学部で、助産師になるための勉強をしています。妊娠から出産、育児に至るまでの母子の健康をサポートする助産師という職業は、私にとっての憧れです。中学時代の職業体験で産婦人科を訪れ、唯一、命の誕生に携わることのできる特別さを知りました。勉強が難しく、助産師になれるか不安なときもありますが、同じ夢を持つ仲間とともに、夢に向かって日々努力していきたいと思っています。
これからの人生、楽しいことや困難なことがたくさんあるかもしれませんが、自分自身の可能性を信じ、一歩ずつ前に進み、未来を切り拓いていきたいと思います。
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