ピアニストの仲道郁代さんが町内の小学6年生を対象に音楽のアウトリーチを始めたのが震災の翌年。当時、小学校を訪問すると、廊下に貼ってあった子どもたちの絵は、暗いグレーの絵ばかりだったと話します。以来、仲道さんは、音楽の力を借りて子どもたちの心に寄り添い、そっと見守り続けてきました。感受性豊かな子どもたちが音楽から感じ取るイメージは実に様々です。それを披露しあい、他の子の違う感性にも触れていくうちに相手を認め、思いやることへとつながっていくのだと思いました。さて、グレーの絵は今、どうなったのでしょう。ご安心下さい。どこにでもいる子どもらしい絵に戻ったそうです。
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