文字サイズ
自治体の皆さまへ

Memories in Shichigahama

31/43

宮城県七ヶ浜町

取材・編集・翻訳 国際交流員 マコウエン・レン

◆仲間として愛された私の時間
マーティ・ミックエルリースさん(アメリカ)
東日本大震災当時、避難した皆さんとともに国際村で寝泊まりし、力になってくれたマーティ・ミックエルリースさん(写真)を覚えていますか?彼女は2010年から2012年まで、七ヶ浜国際村の国際交流員(CIR)として勤め、優しくて気さくな人柄は誰からも好かれていました。
その彼女が、今年4月に来日し、七ヶ浜にも数日間“帰ってきました”。話を伺うと、マーティさんの七ヶ浜に対する愛と希望が伝わってきました。
「七ヶ浜の一番の思い出は、3.11の東日本大震災の時です。あまりの出来事に、2週間後の3月22日が私の誕生日であることも忘れていました。誕生日の夜、寝る場所となっていた国際村の楽屋に戻ると、国際村の当時の局長、係長、カフェの店長、そして他のスタッフが、ペッパー牛タンと、キッチンにあった生クリームで作ったケーキを用意してくれていて、びっくりしました。
私たちは朝まで徹夜で語り合って、最高の誕生日を過ごすことができました。この思い出をなぜこんなに大事に思っているかというと、七ヶ浜で過ごした時間は、アメリカ人であること、英語が話せること、カルチャークラスを教えるCIRとしてではなく、良い時も悪い時も仲間として愛され、大切に思われた私の時間であったことを、何よりもまず思い出させてくれるからです。」
そして、マーティさんの今についても伺いました。
「今、カリフォルニア州のロサンゼルスに住んでいて、アメリカ国内に広がっている電気通信事業者のミント・モバイルにシニア・ソフトウェア工学者として勤めています。そこでソフトウェア工学者のキャリアを深めながら、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のテラサキ日本研究センターでプログラム・マネージャーとしてまだ日本語を使って働いています。それに、Netflix(ネットフリックス:映画などを配信するアメリカの会社)や小さな漫画会社の翻訳を担当する仕事もしています」
最後に、マーティさんから七ヶ浜の皆さんへメッセージを…
「七ヶ浜を離れて10年が経ちますが、七ヶ浜での思い出は私にとってかけがえのないものです。今の私があるのは、皆さんの美しい町で過ごした短い期間に出会った人々の優しさと強さのおかげです。これからも遠くから応援していますので、いつの日か、また快く迎えてくれることを願っています。」
マーティさんの思い出や現状や写真をもっと見たい方は是非、国際村で「Memories in Shichigahama」の展示をご覧いただき、メッセージを書いてみて下さい!

◆「国際ひろば」に遊びに来ませんか?
国際交流員と気軽に交流しましょう!日本語でも英語でも大丈夫です。国際交流が好きな方、外国人と話してみたい方、友だちを作りたい方、年齢やお住まい問わずどなたでもご参加できます。是非来てみて下さい!時間内は、自由に出入りOKです。皆さまのご参加をお待ちしています!
とき:12/23、1/20、2/24、3/23 全土曜日 14:00~16:30
ところ:国際村セミナー室

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU