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自治体の皆さまへ

≪特集≫2つのハザードマップの活用(1)

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宮城県七ヶ浜町

◆安全を家族で共有
ゲリラ豪雨、線状降水帯。数年ほど前までは、耳慣れない言葉でしたが、大雨のニュースなどでこの頃、耳にすることがなんと多いことでしょう!近年は、地震、津波だけではなく、大雨による洪水、土砂崩れなどの自然災害が多発しています。
5月に内水ハザードマップを皆さんのご家庭にお届けしました。津波ハザードマップとともに、いざという時に身を守る大切なマップです。

▽なぜ、今、これが必要なの? 川がないからといって、油断は禁物
近年、全国各地で集中豪雨やゲリラ豪雨、線状降水帯により、道路の冠水や家屋が浸水する被害が発生しています。
これらの多くが、大雨によって河川の水が堤防を越えたり、決壊したりする「外水はん濫」ではなく、降った雨が排水路や下水管の雨水処理能力を超えて、市街地などに水があふれてしまう「内水はん濫」により起こっているのです。
線状降水帯は、大雨が数時間にわたって同じ場所に降り続くもので、かつては、関東から西の地域で起こることのように思われがちでしたが、近年は東北地方でも発生するようになりました。
令和4年8月に東北地方で線状降水帯が発生しました。これが七ヶ浜町にもかかっていたら被害が及んでいたかもしれません。
七ヶ浜町には、川がないからといって油断は禁物です。線状降水帯のような大雨は、今後、七ヶ浜町でも起きる可能性はあるのです。

▽津波ハザードマップ 実際に逃げるルートを再確認
2月に、お届けした津波ハザードマップと今回の内水ハザードマップ(次ページ)の両方を見比べてみると、似ているようでも、違いがはっきりしています。
津波ハザードマップは、最大クラスの津波が悪条件下で発生した場合に想定される浸水区域などについて、主に赤色の濃淡で示しています。
津波ハザードマップでは、昨年5月に県が公表したマップを基に、各地区の自主防災会の皆さんからのご意見を伺い、避難経路や避難先を確認しました。
自主防災会の皆さんからは、「津波が来た時、この避難経路では避難所までに時間がかかり途中で被災してしまう」など、実際の避難を想定したご意見をいただき、地区として、より安全な避難先を確認して、この津波ハザードマップに落とし込みました。
津波注意報であれば、今までどおりの避難経路でよくても、警報になると大津波警報に切り替わることも予想されます。
避難経路は命を守る道でもあるのです。

▽内水ハザードマップ 高台であっても水はあふれる
一方、内水ハザードマップは、最大規模の大雨が発生した場合に想定される浸水区域などについて、主に青色の濃淡で示したものです。
内水ハザードマップ作成にあたっても、各地区の自主防災会の皆さんにご意見を伺いながら作成しました。
ご意見をいただき、町が把握しきれていない浸水場所が確認でき、新たに令和2年と令和4年の大雨による浸水箇所も加えることとなりました。
降った雨で水があふれてしまう内水はん濫には、次の特徴があります。

(1)浸水被害の発生頻度が高い。
(2)雨が大量に降るため、降り出してから浸水被害が発生するまでの時間が短い。
(3)大雨により水が集まりやすい場所であれば、高台にあっても発生する恐れがある。

近年の雨の降り方は千差万別。近年は異常気象により、今後、雨の予測が難しい場合もあるかもしれません。高台であっても油断はできないのです。

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