■人に音楽が寄り添う活動
伊藤洋夢(いとう ひろむ)さん(代ヶ崎浜出身) サクソフォン奏者
我が家は音楽好きな一家。父が趣味で弾いていたギター、母が昔弾いていたピアノがあったり、幼稚園の頃は夕飯後におじいちゃん、おばあちゃんと一緒にレーザーディスクでカラオケを歌っていました。よく歌ったのが八代亜紀の舟歌です!
僕にとって音楽は、無くてはならない身体の一部みたいなものです。クラシックはもちろんですが、大好きなサザンオールスターズ、ディズニー、歌謡曲、ポップスなどジャンルや年代を問わず何でも聴きます。
サクソフォン(サックス)との出会いは、七ヶ浜中の吹奏楽部の時でした。顧問の三浦仁(みうらひとし)先生には、音楽の本質、素晴らしさを教わりました。進路で悩んでいた時、小野美和(おのみわ)先生から常盤木学園音楽科を勧めていただき、本格的に音楽を志すきっかけとなりました。
東京藝術大学に入学後、転機となったのが3年前のスペイン留学です。コンクールなどでなかなか結果が出ない日々が続き、思い悩んでいた大学3年の夏に、思い切って参加したフランスの講習会で、後に多大な影響を受けることになるスペイン人のマリアノ先生と出会います。
サックスでの留学先はフランスやこの楽器が発明されたベルギーが主流ですが、迷わず「この先生と勉強したい!」と思いスペイン留学を決めました。先生は多くの時間を独学で勉強した努力家でしたので、なぜできないか・どうしたら克服できるかを、丁寧にその人に合った教え方をされます。
今、僕も教える立場にもなり、先生との日々は私の血肉となっています。スペインではみんな優しくて、温かい人付き合いが七ヶ浜みたいで、親しみやすく、すごく心地良かったんです。
また、留学中に非常に尊敬する方が審査委員長を務めるルーマニアの国際コンクールで優勝できたことは、大きな自信に繋がりました。
これからは七ヶ浜のためにも貢献したいという思いが強くあります。演奏はもちろん、いつか日本の素晴らしいプレイヤーを集めて、セミナーみたいなこともできたらと思っています。あわよくばスペインの師匠も!
それこそ僕がフランスの講習会で先生と出会ったようなことが七ヶ浜でもできないかなと思っています。地元の音楽愛好家や吹奏楽などの活動をしている人たちにも、より音楽を好きになってもらい、少しでもその人の人生に音楽が寄り添うような活動ができたらと思っています。
◎12月7日(土)に七ヶ浜国際村で七ヶ浜で初の演奏会「伊藤洋夢サクソフォン・リサイタル 2024」を開く伊藤さん。チケットは七ヶ浜国際村レストラン「カフェ・ラ・ルナ」他、インターネットでも購入できます。
◆図書カードをもらおう!《クイズ》
正解者の中から500円分の図書カードをプレゼント。今月号の中にヒントがあるよ!
▽応募方法
答え・住所・氏名を明記の上、10/21(月)まで、ハガキまたはメール(kouhou@shichigahama.com)でご応募下さい。クイズの回答者は町内の方に限ります。
9月号の答えは、(イ)
Q. クインタル議長からのネクタイについてきたものは?
(ア)タイピン (イ)デコピン (ウ)安全ピン
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