◇七ヶ浜の人たちはもう一つの家族
《へザー》
プリマス町では、昨年七ヶ浜町に来た人たちが中心となって受け入れてくださったので、皆さんとは、1年ぶりの再会でした。
《レン》
プリマス町の皆さんからは、「七ヶ浜の人たちはもう一つの家族のようだ」と、とても温かく迎えていただきました。 特に今回は、プリマス町役場の財政課長や各部署の皆さんなど、今まで姉妹都市交流に深くかかわってこなかった役場の皆さんにもお会いしました。
昨年、プリマス町訪問団が七ヶ浜町役場を訪問した際、多くの職員から盛大な拍手で迎えられたことに感動し、強く印象に残っていたんだと思います。
6年ぶりに訪問したプリマス町では、議会議員や教育委員など、これまで姉妹都市交流を進めてきた組織の多くの人が代替わりしていました。
このため、プリマス町では来年、七ヶ浜町を訪問する際には、新しく就任した議員などを七ヶ浜に派遣したいと思っているようです。昨年七ヶ浜町に来たケビンさんもデレクさんも関係者にもっともっと七ヶ浜のことを知ってほしい、経験してもらいたいと話していました。
◇誰よりも一番の笑顔
《へザー》
私たち国際交流員は、町のグローバル人材育成プログラムの事業として、子育て支援センターで赤ちゃんと遊んだり、幼稚園の子どもたちと一緒に歌ったり、ゲームをしたりしています。それが皆さんにとっての最初の国際交流だと思います。
子どもたちは外国人に親しみ、英語の楽しさを胸に小学校に入学していきます。
私が日本に興味を持ったのは、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の方がテキサスの私の家の隣に引っ越してきたのがきっかけでした。他の国の人たちの時は、私がその国の言語を話したときに笑われたりしましたが、日本人の高校生はとてもやさしくて頑張っているねと励ましてくれたりしたので、もっと日本語を勉強しようと思うようになりました。
普段から外国人と接していれば、外国に行くのが怖いという気持ちが少なくなるのではないかと思います。
《レン》
僕は、おばさんが日本人で、小さい頃から日本語が耳に入っていました。それが日本語を勉強しようと思ったきっかけでした。
今、七ヶ浜町には、小中学校に外国語指導助手が4名、七ヶ浜国際村に国際交流員が2名います。小さいときから6人の外国人と接していれば、外国を身近に感じ、プリマス町に行きたい、海外の大学に行ってみたいという気持ちも芽生えると思います。英語を勉強すると人生の選択肢が広がると思います。
《へザー》
ホストファミリーと子どもたちと一緒にプリマス・パタクセット博物館やボウリング場、プールパーティーに行った日のことです。子どもたちは、日本人だけで固まったりせず、博物館スタッフに話しかけたり、ボウリングの時にはお互いにアドバイスしあったりして、積極的に参加し、楽しもうとしていました。
こういった経験をした子どもたちは、「私は外国で全然知らない人の家に泊まって、いろいろな人とかかわることができた。これからもなんでもできる!」と自信を持つきっかけになったと思います。
《レン》
プリマス町に到着したばかりの頃の対面式と送別会の時の子どもたちの様子が全然違いましたね。最初はみんなシャイ(恥ずかしがり屋)で全然会話ができなかったんですが、一緒に過ごし、別れる時にはホストファミリーも子どもたちも半泣き、なかには号泣している子もいました。
積極的に話すタイプではなかった子どもたちも、誰よりも一番の笑顔を見せてくれました。一緒に笑いあえる仲になったというのがすごい。言葉の壁を越えた子どもたちのコミュニケーション力はすごいと思いました。
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