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自治体の皆さまへ

【お散歩日和】出番ですよ~

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宮城県七ヶ浜町

■豊かな自然を知ってほしい
神馬 悟さん(汐)
~写真集「七ヶ浜の野鳥」を発刊した写真家~

「伊豆沼で、一瞬だけアカゲラを見た。森の奥深くに行かないと見れないと思っていただけに赤・黒・白のおしゃれな姿は忘れることができなかった。自宅近くの公園で野鳥の鳴き声は聞いていた。カメラを持って散歩していると、伊豆沼での出逢いから10日ほどで、その瞬間がやってきた。突然、目の前のウワズミザクラの木に、アカゲラが止まった」。発刊した写真集の冒頭にある神馬さんの言葉です。
私はこれまで、スイスのマッターホルンなど世界の名峰を主に撮ってきました。七ヶ浜でアカゲラを撮影できたことがきっかけで、七ヶ浜に多くの野鳥がいることが分かったんです。
それまでは、七ヶ浜に30年住んでいて大木囲貝塚にも行ったことがありませんでした。鳥をきっかけに町中を歩き七ヶ浜を知ることができました。七ヶ浜は海の町のイメージが強いのですが、多くの緑にも恵まれています。
あまり詳しくはないのですが、海の先端にある七ヶ浜は、渡り鳥にとって移動するとき立ち寄る中継地のような場所なのではないかと思います。キビタキなどの渡り鳥は七ヶ浜で1日、2日しか見ないですね。撮影できたのはすべて運です。

◇写真集に48種類の野鳥を収蔵
私は、もともと山を撮影するための200ミリのズームレンズしか持っていませんでした。そのため、鳥に近づかないと撮れないし、近づけば逃げてしまう。鳥が近くに来てもらえばラッキーなんです。
でも、逆に200ミリだからこそ撮れる写真もあります。図鑑のように鳥をアップにするのではなく、鳥とともに七ヶ浜の豊かな自然も一緒に切り取るようにしています。
この写真集のほとんどが去年の11月から今年の6月までに撮影したもので、48種類の野鳥を収めました。30種類くらいを撮った頃、七ヶ浜がこんなにも自然が豊かなんだということを地元の子どもたちにも知ってほしいと思うようになりました。
子どもたちに見せたいと考えるようになってからは、気合の入れ方が違いましたね。
先日、写真集を見た向洋中2年生の高瀬花音(たかせかのん)さんと依田(よだ)ゆずさんから「野鳥たちがとてもかわいくて、七ヶ浜にこんなにも多くの野鳥がいるのに驚きました。これからも野鳥と人が共存できる自然豊かなまちであってほしいと思います」という感想をいただきました。私にとって何よりもうれしいことです。
これからの季節、七ヶ浜で新しい鳥と出会えたらいいですね。震災後はライフワークとして家族写真も撮っていますが、これからはジャンルを定めないでのんびり、気楽に撮り続けていきたいと思っています。超望遠レンズも手に入れられたらいいなぁ。

昨年初めて応募した第59回観光のしおがま写真コンクールの自由写真部門で流鏑馬(やぶさめ)を撮影した写真で見事特選を射止めました。写真集「七ヶ浜の野鳥」は、町内の各小中学校と町図書センター、県内図書館で見ることができます。

■図書カードをもらおう!《クイズ》
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▽応募方法
答え・住所・氏名を明記の上、11/20(水)まで、ハガキまたはメール(kouhou@shichigahama.com)でご応募下さい。クイズの回答者は町内の方に限ります。
8月号の答えは、(ウ)

Q. 今月号で「プラスチック」という言葉は何回出てくるでしょう?
(ア)5回 (イ)6回 (ウ)7回

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