■心に響く言葉
鈴木拓真さん( 湊浜出身、仙台市在住)
デザイナー、ST Design Studio 代表
◎シャンプーの詰め替えに関する知的財産権を取得。また支倉焼の七夕用包装紙や全国の工業高校用の専門誌、カフェのロゴマークなどのデザインを担当。
◎ポスターは、小中学校や公共施設に掲示されています。左が先生方から小中学生に贈られたメッセージ。右が町民の皆さんからのメッセージで、町の魅力を再発見できるよう構成されています。
※詳しくは広報紙6ページをご覧ください。
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一昨年のコロナ禍、学校の休校などで自宅での生活を余儀なくされていた町内の全小中学生約1,280人に向けて、先生方からの励ましのメッセージ入りクリアファイルが届けられました。企画したのは、町青少年健全育成七ヶ浜町民会議の皆さん。デザインを担当したのが鈴木拓真さんでした。このメッセージは大きな反響を呼び、今年はその第2弾として町が制作を依頼。鈴木さんからの提案で、先生方に加え、新たに町民の皆さんからのメッセージを込めたポスターも作りました。
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私も松ヶ浜小学校、向洋中学校出身でしたので、ぜひ力になれたらと思いました。このメッセージは、私の心にもささりましたね。年代を超えて多くの人の心に導く言葉だと思いました。小学生の頃を思い出して、どういう言葉をかけてもらったら印象に残るか。特に印象に残る言葉にメリハリをつけ、視覚に訴えるビジュアルにしました。私は小さいとき絵が苦手で、デザインには全く興味がありませんでした。デザイナーに興味を持ったのは、高校1年生の時、シャンプーの詰め替え時に液をこぼしてしまったのがきっかけでした。この時、スムーズに詰め替えができないかと感じている人が他にもいるだろうと思い、課題を追求し解決できる機構を考え、自ら特許庁に知的財産権(実用新案権)を出願し「実用新案登録第3220576号|繰り返し使用可能な液体容器」を認めていただきました。デザインは絵がうまいとか、美的センスがいいというものではないと思っています。シャンプーをこぼしたことがきっかけで解決策を考えたように、デザインの本質は課題解決だと思っています。私はデザインを進める際に感覚だけに頼らず、論理的に考えています。今回のデザインでも「マジカルナンバー4」という法則に基づいて強調するメッセージの数を設計しています。今はデザインの他にも人が理解しやすいとされるセールスライティングや視覚的要素から行動を促すための行動心理学などの勉強にも励んでいます。日常の中のふとしたシーンにアイデアのヒントがあると思い365日アンテナを張っています。今後も世の中に課題がある限り、私はデザイナーで在り続けたいです。
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答え・住所・氏名を明記の上、4/22(月)まで、ハガキまたはメール(kouhou@shichigahama.com)でご応募下さい。クイズの回答者は町内の方に限ります。3月号の答えは、(ア)
Q:ダーツは3つの効果として、こころの健康と認知機能ともう一つは何に効果があるでしょうか
(ア)肝機能 (イ)身体機能 (ウ)代謝機能
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