■第182回 カルシウムについて
カルシウムは、骨と歯を構成する重要な成分です。また、ホルモンの分泌、血液の凝固、筋肉の収縮など生命維持にかかせない生理機能を調整する役割も担っています。カルシウムを摂取すると、ビタミンDなどの助けによって小腸で吸収されます。その後、血液によって運ばれ、骨に届きます(骨形成)。
カルシウムが不足すると血液中のカルシウム濃度が低下し、骨に蓄えられたカルシウムが血液中に溶け出し濃度を調整しようとする働きが起こります(骨吸収)。
人間の骨は、「骨形成と骨吸収」を繰り返しており、これらのバランスが崩れると骨粗しょう症になる可能性が生じます。その他、ホルモン分泌や筋肉の動き、動脈硬化や高血圧も起きやすくなります。
◎カルシウムをとりましょう
下の図を参考にして年齢に合わせた摂取量を心がけましょう。
[カルシウム1日あたり摂取量(mg/日)]
※厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
[カルシウムが多く含まれる食品(1回使用量)]
※文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
カルシウムは乳製品だけでなく、魚介類、大豆製品、一部の緑黄色野菜などに多く含まれており、ビタミンⅮと一緒に取ることで吸収されやすくなります。
ビタミンⅮは食品からだけでなく1日15分程度日光を浴びることで皮膚でも合成されます。
(ビタミンⅮを多く含む食品 鮭、さんま、あじ、しらす干し、干し椎茸、鶏卵)
カルシウム×ビタミンⅮを組み合わせて健康で丈夫な身体を目指しましょう。
◎子育てポータルサイトに時間短縮レシピやアレンジレシピを掲載しています。忙しい毎日の食事づくりに、ぜひお役立て下さい。
問合せ:健康福祉課健康増進係
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