【5】地域の足を強くしたい(地域交通対策)
町民バスぐるりんこの令和5年度の利用者数は、コロナ禍前の9割程度まで回復しました。
運行開始当時と比較すると、地域の高齢化の状況や利用者ニーズは年々変化し、今後とも利用者ニーズの把握に努めるとともに、中学校卒業生への無料乗車券配布などにより、新たな利用者の発掘に努めます。
また、運転手不足や2024年問題への対応、物価高騰による燃料費高騰をはじめとした運行経費の増加は、地域公共交通を維持する上で大きな課題です。
現在の路線や利用状況の検証、分析を行いながら、国が進める取り組みや施策の動向も踏まえ、交通体系の構築を模索していきます。今後も町民の皆様の重要な足としてのバス路線の維持確保に努めます。
【6】町を生き生きさせたい(地場産業への新たな挑戦)
本町の新たな特産品として期待される「トリガイ」の飼育試験については、宮城県漁業協同組合七ヶ浜支所青年研究会とともに、種苗生産や飼育環境の研究を続けています。
昨年の市場調査でも、特産品としての可能性を感じさせる高い評価を得ることができましたが、種苗と収穫量の確保については、引き続き調査、研究を行い、安定生産に向けた取り組みを進めます。
また、本町ゆかりの西洋野菜「ルバーブ」は、お菓子や料理の材料として、町内外の飲食店等から問い合わせをいただき、安定的な収穫量が求められています。「ルバーブ」の認知度向上を図り、遊休農地の利活用を模索するなど、ルバーブの普及、栽培の拡大と食材や加工品としての利用を促進します。
◇主な事業
・フィッシャーマンズ・チャレンジ事業 798万円
最後に、6つの政策軸を連携させ、本町のイメージアップや魅力を活かす新たなまちづくりとしてスタートした「逍遥のまちづくり」は、菖蒲田浜地区をパイロット地区に選定し、本年度も引き続き地区住民の皆さんの理解、協力をいただき、具現化に向けて進めていきます。
また、DX(デジタル・トランスフォーメーション)については、取り組みの一つとして生涯学習センターやスポーツ施設、七ヶ浜国際村等の利用者の利便性を図るため、施設予約システムの運用を開始します。
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