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【特集 花淵灯台60周年】船乗りたちの心の温もり (2)

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宮城県七ヶ浜町

◆地球を体感できる眺め
花淵灯台の高さは23m、最上部の海抜63m(君ヶ岡公園の海抜は58m)からの眺めは、眼下に広がる太平洋、その水平線は弧を描き、まさに地球を体感できる大パノラマです。
灯台から見る七ヶ浜は、これまでに見たことがない新鮮な光景が広がります。松林越しに菖蒲田海岸、その先には仙台の街並み、蔵王の山々が見えます。南は相馬まで望むことができます。
紺碧の海、緑豊かな自然、その壮大なスケール感と心地良さ。まさに絶景です。

◆10・27記念日にイベント
2022年(令和4年)に第二管区海上保安本部長から七ヶ浜町観光協会が航路標識協力団体に認定され、灯台の清掃や見学会の開催等を行ってきました。
七ヶ浜町観光協会ではこれまでに元旦の「灯台のてっぺんから初日の出を見よう」など、ユニークな企画を開催してきました。
今後は花淵灯台点灯60周年記念日の10月27日に七の市会場内に特設ブースを開設、灯台記念日の11月1日の企画も進んでいます。もちろん、イベントに合わせ花淵灯台見学会も予定しています。
なお、この日以外でも花淵灯台の見学を希望する場合は、事前に団体でのみ受け付けています。七ヶ浜町観光協会にお問い合わせください。
【電話】766-8205

◆これまでも、これからも
花淵灯台の敷地に公益社団法人燈光会が設置した花淵灯台についての紹介文があります。その結びには、「花淵灯台は、仙台塩釜港へ入出港する船舶、同港沖合を航行する船舶、また、操業する漁船に毎夜赤と緑の光を投げかけてきました。
この光は、あるときは人の命を救い、また、あるときは貴重な財産を救い今日に至っています。
これからも航海者の心の温もりである美しい光を、放ち続けるよう祈念しております。」とあります。
花淵灯台と地蔵島灯台。この二つの灯台が暗い海に投げかける一筋の光はまさに船乗りたちの希望の光でもあります。

▽灯台に関する問い合わせ
宮城海上保安部交通課
【電話】367-3917

◎花淵灯台を見学すると宮城海上保安部から記念の缶バッジがもらえます。
◎花淵灯台にあるQRコードを読み込むと灯台カードを入手できます。

◆一緒に機運を盛り上げたい
宮城海上保安部 地域海難防止対策官 三浦秀也(みうら ひでや)さん

海上保安部は、日夜海の安全を守る仕事をしています。私は現在、宮城県内にある灯台など、97カ所の航路標識の保守点検を担当しています。七ヶ浜には2つの灯台と港の先にある4つの防波堤灯台があります。
実は、私が初めて登った灯台が花淵灯台で、その時の眺めのすごさと感動は今でも忘れられません。
県内唯一の航路標識協力団体の七ヶ浜町観光協会では、地域密着型のイベントを積極的に開催されています。今後とも一緒に機運を盛り上げていただけたらと思います。

◆非日常を体験できる灯台
(一社)七ヶ浜町観光協会 副会長 東海林泰士(とうかいりん やすし)さん
これまでに、初日の出や満月の夜の見学会などを企画してきました。なかなか行く機会がない場所であり、非日常を体験できるのが花淵灯台の魅力です。
花淵灯台は、螺旋階段で最上階のレンズの近くまで行くことができる県内唯一の灯台です。眺めも良く、一等地ですので観光にぜひ活用させていただきたいと思っています。
これからは、「見通しが利く」灯台として人生になぞらえたり、鼻節神社との神秘的なストーリーを作ったりして、より非日常的なスポットにもしていきたいですね。灯台ブランコをつくるのも夢です。花淵灯台の魅力をたくさんの皆さんに感じていただきたいですね。

[引用文献]
「海を照らして150年~航路標識の歴史と現在~」平成31年3月海上保安庁交通部編集。「祝花淵灯台 点灯60周年」宮城海上保安部。七ヶ浜町誌。花渕浜タウン紙「I Love はなぶし」2003年10月号

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