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【お散歩日和】出番ですよ~

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宮城県七ヶ浜町

■温暖化により、海苔の管理が難しく

◎赤間竹晴(あかまたけはる)さん(代)
海苔養殖業
第77回奉献乾(ほし)海苔品評会 2年連続の優賞

20年近く海苔をしています。2年連続の優賞は、奇跡的というか、凄い偶然なんじゃないですか。本当に運ですよ。
正直なことを言うと、毎年この時期は忙しいので品評会に出品するのを忘れているんですよ。昨年も今年も出品したのは、締め切り間近の年末ぎりぎりに摘んだ海苔でした。
町内には、協業で営んでいるところもありますが、私は個人でしています。個人だからこそ、工夫ができ、やりやすい環境ではあると思います。何が優賞に結び付いたかはわかりませんが、何かがあったのかなと思います。
代ヶ崎浜の漁場は、仙台新港沖で、朝早いし、遠いし、寒いですよ。今は昔と違って、海苔網を機械が巻き取りますが、風や波があると、結局は人が網を引っ張らなければなりません。
去年は、海水温が高く、生育不良で海苔を摘む時期が遅れました。近年は、温暖化の影響で気温が高くなり、我々みんな、これからどうなるんだろうと心配しています。
今、一番困っているのが種付けです。海苔養殖は、いつもは陸上で8月20日頃から始めます。そのためには冷水器で水を循環させて、水温を常に23度以下に保つ必要があるんです。
去年、気温が30度以上の時には、冷水器が追いついていきませんでした。種つけを失敗するともう終わりなので大変です。海苔の種を海に入れる時も海水の温度をまめにみています。
海苔の成長にとって、だんだんと海水温が下がっていくのが理想ですが、去年の9月20日以降は、23度以下になるのが遅かったうえ、温度が上がったり下がったりしました。それが当たり前になり、予測がつかないんです。
近年は種付けなどの技術が進み、以前より収穫が安定してきましたが、今は温暖化が進んでいます。その影響で海苔も弱く育ち、病気にもなりやすくなりました。だんだんと海苔の管理が難しくなってきていると思います。
海苔づくりでは、いい海苔を作れば、それだけの値段がするであろうという気持ちで取り組んでいます。良い時も悪い時もありますが、細々とでも続けていければいいですね。

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