町は、復旧・復興をけん引する重要な事業を、「丸森町復旧・復興計画」における「重点プロジェクト」として位置付けています。
■町産材を活用した災害公営住宅整備・町営住宅再建プロジェクト
災害公営住宅の整備、町営住宅の再建に併せて、地域産業の活性化を図るよう丸森町森林組合の協力で町産木材を切り出し、町内事業者で構成する(一社)丸森町復興住宅建設協議会が建設を進めてきました。そして今年7月に町営神明北住宅が完成。予定したすべての住宅が完成し、希望する方が入居しています。
※RC造…鉄筋コンクリート造り
■安全・安心の拠点形成プロジェクト
(1)災害発生時に確実に行動できる体制の構築
町、防災関係機関、住民や自主防災組織等が連携して、日頃から災害対応を確実、迅速に行える体制整備を進めています。防災マップの改訂(デジタル防災マップの公開)や浸水深表示版の設置を行ったほか、防災訓練や防災講話を通して防災意識の向上を図っています。
(2)防災拠点等の整備(仮称)丸森町水防センター
今後も起こり得る災害に備え、丸森地区河川防災ステーションの敷地内に建設する「(仮称)丸森町水防センター」について令和8年度からの運用を目指し準備を進めています。
災害時においては防災及び応急復旧の拠点として、平常時においては令和元年東日本台風災害の伝承、豪雨災害等の防災教育の場として利活用し、令和元年東日本台風災害からの復旧・復興のシンボルとなるもので、にぎわいの拠点として整備するものとしています。
■儲ける農業創造プロジェクト
町では、農地の被害が大きかった丸森地区中心部をモデル地区に選定し、復旧工事が完了した農地での基盤整備事業の推進や収益性の高い園芸作物への転換により、持続可能な地域農業の実現を目指しています。
竹谷地区(約60ha)では、今後予定されている農地基盤整備事業の実施を見据え、丸森中央集団転作組合が中心となり、園芸作物の定着を図るため、スマート農業機械を活用したブロッコリーやタマネギなどの栽培にチャレンジしています。
羽入地区(約23ha)では、将来にわたって安定した農業経営が可能となるよう、今年9月に地域の農業者で構成する「農事組合法人羽入ファームまるもり」を設立し、集落ぐるみでの営農をスタートさせます。
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