今年4月、2年ぶりに伊具高校野球部が活動を再開。部員不足から休部状態になり、一時は部員がゼロになった野球部は、1年生の大石波之丞(おおいしなみのじょう)さんの声掛けで集まった8名で練習を開始しました。他の部活から部員を借りながら、平成28年以来の伊具高校単独チームで秋季宮城県高校野球地区大会に出場。今は自分たちのグラウンドで野球ができる喜びを噛みしめながら、日々の練習に励んでいます。
■感謝を込めた交流試合
9月7日(土)、伊具高校の野球グラウンド開きに合わせ、伊具高校野球部と丸森町役場野球部の交流試合が行われました。この試合は、これまでの復旧・復興への感謝の意味を込めた町に対する伊具高校からの提案でした。
元伊具高校野球部の保科(ほしな)町長が投手を、佐藤(さとう)議長が捕手、伊具高校の齋藤隆(さいとうたかし)校長がバッターを務めた始球式で幕を開けた試合は、互いに譲らない展開で、4対4の引き分けという結果となりました。
▽丸森町長 保科郷雄
1968年度伊具高校卒 野球部時代は捕手
甲子園出場に向かって一歩を踏み出した野球部母校に野球グラウンドが返還された喜びと、復旧・復興がまた一歩前進したことを強く感じることができた。生徒には、ぜひ高みを目指して頑張ってほしい。
▽伊具高校野球部
主将 大石波乃丞 1学年(小斎) 投手
自分たちのグラウンドで野球ができることが、素直に嬉しいです。一生懸命に練習して、仲間とともに甲子園、そして日本一を目指します。
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