3月4日(月)~18日(月)に開かれた3月定例議会で、令和6年度に町が行う施策や予算などが審議されました。
本会議初日には、保科町長が令和6年度のまちづくりの方針を述べました。
■町長所信(抜粋)
丸森町復旧・復興計画の最終年度全力を挙げて復旧・復興に取り組み、災害に強いまちづくりに努める
本年1月1日に発生した令和6年能登半島地震により、お亡くなりになられた方々のご冥福を謹んでお祈り申し上げるとともに、被災された方々に心からお見舞い申し上げます。また、この地震による被災地の1日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。本町においても避難所運営をはじめとして、被災者支援のための職員の派遣を行ってまいりましたが、災害義援金やふるさと納税の代理受付など、できる限りの支援を引き続き行ってまいります。
さて、国内においては、原油価格や物価の高騰により、日常生活に深刻な影響を及ぼし、国民を取り巻く環境は、依然として厳しい状況が続いております。こうした状況の中、本町は町村合併70周年の節目を迎えることとなり、昭和29年12月の2町6村での合併以来、農業を中心とした生産基盤や生活環境の整備に取り組み、着実に発展の歩みを進めてくることができました。
この間、度重なる災害に見舞われながらも、町民一丸となって乗り越えてまいりました。特に令和2年度に策定した丸森町復旧・復興計画に基づいて、被災された方々の一日も早い暮らしの再建、災害に強いまちづくり、そして地域産業の再生など、様々な取組を進めてまいりました。
令和6年度は、丸森町復旧・復興計画の最終年度であります。「共に立ち上がろう次代につなぐ新たな丸森(まち)づくり」の復興ビジョンの達成に向けて、関係機関や地域と引き続き連携・協力しながら、町民の皆様の安心・安全な生活に繋がるよう、全力を挙げて取り組んでまいります。
■令和元年東日本台風災害からの復旧・復興
▽各種復旧、復興工事
令和6年度は丸森町復旧・復興計画の最終年度です。各種復旧、復興工事は、各関係機関の協力をいただきながら早期完成を目指しています。
▽国道349号別線(山側ルート)整備
国道349号は、交通安全性の向上、土砂災害等に対する安全性の向上、異常気象時の道路冠水の回避を目的に、「山側への別ルート」の整備が進められています。
▽内川流域直轄特定緊急砂防事業
内川、五福谷川、新川では宮城南部復興事務所による河道掘削や堤防の機能強化等が行われているほか、令和5年度に町内3箇所の遊砂地工事を着工しました。
流域全体での土砂洪水氾濫による直接被害等を防止し、地域の安全度を向上させるための工事が進められています。
▽内水氾濫対策
中心市街地の内水氾濫対策では、神明南雨水ポンプ場の新設と併せて、中心市街地の雨水流入防止のため阿武隈川へ排水する直接放流管の整備を進めています。
令和7年度の整備完了後は、被災前の約2.5倍の排水能力となり、令和元年東日本台風と同等の雨量を排水できます。
▽丸森地区河川防災ステーションの整備
国土交通省と連携し、今後の災害時の拠点となる河川防災ステーションの整備を進め、敷地内に整備する水防センターは防災拠点としての機能、災害伝承・防災教育の機能、賑わいの拠点として令和8年度からの運用を目指し、各関係機関が協力し作業を進めています。
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