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自治体の皆さまへ

町長室から 郷里に響け

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宮城県丸森町

■「幸甚(こうじん)の極み」
天皇陛下の即位とともに元号も令和に変わり5年余りが過ぎた。この間、全国各地で大きな災害が発生している。特に元日の能登地方の地震と津波は大きな被害をもたらし、今なお避難所生活を余儀なくされている被災者がいる。心からお見舞いを申し述べたい。
国、県をはじめ、全国各地の自治体やボランティアの方々の支援をいただきながら少しずつ復旧・復興が進んでいる中、天皇皇后両陛下の被災地訪問の報道があった。
即位当時のお言葉にあったように、常に国民を思い国民に寄り添うそのお姿に、誰しもが穏やかな気持ちと、明日への希望や勇気をいただいたのだと思う。
即位後の最初の被災地訪問が、令和元年東日本台風の被害を受けた丸森町であったということで、近頃、当時を振り返るマスコミ取材があり、思い返す機会があった。
両陛下が本町を訪問された時は、被害の大きかった五福谷地区において、被災して2か月を経てもまだ大きな爪痕の残る悲惨な光景を見ていただいた。被災前の写真と現地を見比べ、被害の大きさを肌で感じられているようであったのを覚えている。また、花田仮設団地を訪問された際には、仮設住宅での生活を続けている住民の方々への労いの言葉により、大きな励ましをいただいたことに心から感謝している。
取材の最後、「両陛下がもう一度丸森にお見えになるとしたら、いつ頃、どこを見て欲しいか。」という記者の問いに、「普段から忙しい生活を送られているので、春の緑の時期に、自然を満喫しながらのんびりと舟下りをし、食事を楽しんでもらいたい。」と答えたのは、両陛下のお人柄を思い、自然と出たものだった。
丸森町長 保科郷雄

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