■土屋品子復興大臣来町 町の復興状況を視察
12月27日、土屋品子復興大臣が町を訪れ、東日本大震災で被災した荒浜地区の復興状況を視察しました。鳥の海公園に到着した土屋大臣は、はじめに鎮魂の碑に献花を行い、黙とうを捧げた後、山田町長から震災直後の町の被害状況や、整備された堤防、かさ上げ道路などについて説明を受けました。
その後、鳥の海ふれあい市場に移動した土屋大臣は、店内に並ぶ水産物や町の特産品を使用した加工品などを見て回り、震災後の入荷や販売状況について質問するなど、町の復興状況を熱心に確認していました。また、町内で農業・水産業・商工業の各分野で活躍されている方々と昼食を共にしながら、有意義な情報交換も行われました。
■思いを一つに無火災祈願 亘理町消防出初式
1月7日、亘理町消防出初式が防災倉庫前で執り行われました。
はじめに、参加者全員が亘理神社の方角に向けて最敬礼を行い、今年一年の無火災を祈願しました。
式で、山田町長は、「本年もこれまでの教訓を生かし、災害に強い、安全安心のまちづくりを充実強化させるため全力を尽くします。」とあいさつしました。続いて平間団長が「団員には日頃からの訓練に精進され、消防・防災技術の向上を図り、有事の際には地域住民の負託に応えられるよう準備願います。」と訓辞を述べました。
■12年前の恩返しをいま 石川県能登町へ職員派遣
平成24年度に、東日本大震災の復旧復興業務に2人の職員を派遣し、町を支援した石川県能登町が、令和6年能登半島地震で甚大な被害を受けたことから、1月4日に町の職員6人を派遣しました。
出発式で山田町長が、「震災時に支援いただいた恩を返すため、全力で頑張ってきてほしい。」と激励すると、派遣職員の代表は、「被災地の皆さんの心に寄り添った支援を心掛け、作業にあたります。」と力強く応えました。
町は、能登町へ1月14日まで計18人の職員を派遣し、派遣職員たちは給水活動や震災の経験を活かした情報提供など、さまざまな災害対応にあたりました。
■新たな年に願いを込めて 荒浜漁港豊漁祈願
1月5日、宮城県漁業協同組合仙南支所(亘理)魚市場で、漁業関係者約50人が集まり、今年一年の豊漁を願う式典が執り行われました。
式では、宮城県漁業協同組合仙南支所(亘理)の菊地幹彦運営委員長が、「昨年から不漁が続いていることに加えて、水揚げされる魚種も変化している。これらの状況の変化に対応しながら、町内産の魚介類を消費者のみなさんに届けるため、尽力していきたい。」とあいさつした後、参加者全員で手締めを行い、今年一年の豊漁を祈願しました。
■みんなで築く災害に強いまち 逢隈地域シンポジウム
1月13日、第36回逢隈地域シンポジウムがJAみやぎ亘理本所で開催され、小学生から大人までの6人が、「災害に強いまちづくり~私たちにできること~」をテーマに逢隈地区への思いを発表しました。
このうち、逢隈小学校の齋虎之介さんは、地域の問題点として、「災害時に避難するための高い建物がないこと。」と「過去の水害の被害状況を知る人が少ないこと。」の2点を挙げ、避難タワーの建設や水害浸水表示板の設置を提案しました。
当日は地域住民約120人が会場に詰めかけ、それぞれの発表に耳を傾けながら、メモを取る姿が見られました。
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