書店員の目線で新たな絵本作家を発掘する「書店員が選ぶ絵本新人賞2024」で、町内出身でドイツ在住のさかとくみ雪さん作「ライオンのくにのネズミ」が大賞に選ばれました。
この絵本は、「ネズミのくに」から「ライオンのくに」に引っ越したネズミが、言葉も文化も異なる場所で仲間に出会って成長していく話で、さかとくみ雪さんの海外での体験を基につくられたお話です。
Q.作品のみどころを教えてください
絵本の作画にあたっては「文章に書いてない情報」を絵に盛り込むようにしています。絵本のページ数は少ないのですが、そうしていくことで登場するキャラクターの性格や気持ちをよりたくさん表現できます。主人公の絵以外の部分にも目を向けてみてほしいです。
Q.作品にどんな想いを込めましたか?
私はドイツに住んでいるのですが、いろんな人がいて、いろんな経歴や文化があって、それぞれ、どれが良い、どれが普通、ということはないなあと思いました。自分が普通、と思っていたことを疑ってみたり、他の人の普通を受け入れる気持ちを持ってもらいたいなと思います。
Q.町での思い出を教えてください
私が中学生になる頃に悠里館ができて、ついに図書館が!と嬉しかったです。本やビデオを片っ端から借りました。
Q.町民のみなさんへメッセージをお願いします
小さな国から大きな国に移り住むことは勇気が要りますが、読者の方々もぜひ主人公のネズミくんの気持ちになってライオンのくにを覗いてみてください。
この絵本は、全国一般書店で販売中のほか、図書館でも借りることができます。
みなさんぜひ手に取ってみてください。
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