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自治体の皆さまへ

古今東西 ぐん(郡)ぐん(郡)行きます! 第48回

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宮城県仙台市 クリエイティブ・コモンズ

郡市長がさまざまな現場を訪問し市民の皆さまの活動の様子などをお伝えします

■第48回 市役所本庁舎の建て替え編
市役所本庁舎の建て替えに向け、9月から現本庁舎の一部解体が始まりました。今回は、市民の皆さまにも親しまれた市役所本庁舎の今までとこれからについてお伝えします。

○半世紀以上の歴史の中で
3代目にあたる現在の市役所本庁舎は、昭和40年に完成しました。当時の報道によれば、日本一の規模の市庁舎だったとも言われる地上8階建ての建物は、落成の折、重厚でしっかりとした印象を市民の皆さまに与えたのではないでしょうか。
それから58年。本市は平成元年の政令指定都市移行を経て、東北最大の都市として今日まで発展し、その市政の中枢機能を、現本庁舎は担い続けてきました。この間、宮城県沖地震と東日本大震災という二度の大きな災害に見舞われ、建物自体も被害を受けましたが、市民生活の再建や復旧・復興の拠点としての役割も果たしました。
半世紀以上、本市の歩みを支え、幾度の苦難も乗り越えてきた現本庁舎。しかし、老朽化等の課題から、平成29年に建て替えを決定しました。

○市民に親しまれた庁舎
段階的な解体が始まるのを前に、7月1日、本庁舎の前庭でお別れセレモニーを行いました。私自身、市長となって初めて登庁した日、ロビーで多くの方に出迎えていただいたことなどを思い出すと、込み上げてくるものがあります。積み重ねてきた歴史への敬意と感謝を胸に、あいさつを申し上げました。
8月18日・19日には、一般の方向けの見学ツアーを開催。一番町四丁目商店街からも見える大きな電光時計の裏側、議事堂の議場、1階ホールの大理石からのぞく化石、昭和42年に寄贈された前庭の噴水…。普段入ることのできない場所や、何気なく眺めていた風景の中に刻まれた歴史に、参加した方も興味が尽きない様子だったそうです。
また、8月17日から31日まで開催された本庁舎の歴史を振り返る写真展では、来場した方が、本庁舎にまつわるエピソードや感謝の言葉などを寄せてくださいました。現本庁舎が仙台のまちに、そして多くの市民の皆さまの日常の中に溶け込んでいたのだと、改めて感じたところです。

○新庁舎で迎える新たな時代
惜しまれつつもバトンタッチの時を迎えようとしている本庁舎ですが、新しい本庁舎もまた多くの方に親しんでいただけるよう、令和10年度の供用開始に向けて検討を重ねてまいりました。
新本庁舎は、機能性や利便性をさらに高めるとともに、市民の皆さまが集い、共にまちを創り上げ、にぎわいを生み出す空間を目指しデザインされています。建て替えに伴い、ご不便をお掛けいたしますが、「市民とともに、まちとともに新たな時代に向けてチャレンジする市庁舎」の実現のため、着実に整備を進めてまいります。

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