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自治体の皆さまへ

古今東西 ぐん(郡)ぐん(郡)行きます! 第49回

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宮城県仙台市 クリエイティブ・コモンズ

郡市長がさまざまな現場を訪問し市民の皆さまの活動の様子などをお伝えします

■第49回農業生産者訪問編
若林区内の農産物の生産現場等を訪問し、若手生産者の方や、6次産業化に取り組む生産者の方にお話を伺いました。

○農業の魅力を次の世代へ
まず訪れたのは、リーフレタスなどの栽培を行っている柴崎勝央さん・和香子さんご夫妻のもと。勝央さんは民間企業に勤めた後に実家の農業を継ぎ、現在は独立して、夫婦で農園を経営しています。
「5種類程のレタスを、年間を通して出荷できるように作っています」と勝央さん。今年は猛暑で苗が枯れるなど、大変なことも多かったそうです。和香子さんは「野菜を切らさずに供給するため、資材や肥料などをうまく使い分け、何とかこの夏を乗り切りました」と苦労をにじませます。最近では、市場だけではなく、飲食店等への出荷も増え、「お客さんからの評判を直接聞くことができ、励みになっています」と和香子さん。勝央さんは「仙台は畑から市場までが近いので、地元の新鮮な野菜を味わってほしいです」と話します。
また、農業従事者の減少が課題となっている中、柴崎さんご夫妻は実習生の受け入れなど、農業を担う人材の育成指導にも取り組んでいます。勝央さんは「地元の農家を増やしていくために、より安定して農業を続けられるような取り組みができれば」と意気込みを語ってくれました。
若いお二人が工夫を重ねながら農業と向き合い、次世代へ引き継ごうとする熱意が伝わり、とても心強く思いました。

○とれたてのおいしさを届ける
次にお話を伺ったのは、生産だけでなく加工、販売まで行う「6次産業化」に取り組む加藤和江さん。夫の一はじめさんとともに、自家栽培の野菜を使用した農家レストランを営んでいます。
「レストランを始めたきっかけは水ナスの漬物。自分で栽培して漬けたものがおいしく、これを食べてもらいたいという思いで始めました」と和江さん。私もごちそうになりましたが、皮までやわらかくて本当においしい!
和江さんは食育活動にも熱心で、夏には親子を対象とした収穫体験イベントを開催し、大変好評だったそう。さらに、米の消費拡大に向け、米粉の活用にも力を入れています。「米粉はピザ生地やケーキなども作れますし、唐揚げに使うとからっと揚がるんです」と教えてくれました。
「レストランや体験会を通して、野菜を育てる大変さや、とれたてのおいしさを伝えていきたい」と語る和江さん。食への愛情と探究心が、農業に新たな価値を加えるのだと感じました。

○地元産の味を楽しむ機会に
今回伺った生産者の方々に共通していたのは、とれたて野菜のおいしさを知ってもらいたいという思いでした。
市では、生産者の方々と連携しながら、仙台産農産物の魅力発信に取り組んでいます。11月は地産地消月間として、市内で各種イベントが展開されます。生産者の思いを感じながら、地元産の農産物をおいしく味わいましょう。

■とれたて仙台フェア
仙台産農産物を使用した期間限定の料理を提供します。
期間:11月1日(水)~30日(木)
場所:Route(ルート)227s'(ニーニーナナ) Cafe(カフェ)(青葉区国分町3-1-1)

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