いつ、どんなときに利用するか分からない119番通報。大切な人、目の前の人の命を守るためにも、通報の正しい知識を身に付けましょう。
■119番の適正な利用を
令和4年の本市における119番通報の件数は7万7千件を超え、過去最多となりました。通報の中には、問い合わせや間違いも含まれており、迅速な指令業務に影響を及ぼしています。
119番通報が入ると通信指令員は、いち早く救急車や消防車を出場させるため、住所や現場の状況などを聞き取り、災害の内容や傷病者の容態に応じた車両を選定して、消防署等へ出場を指令します。正しく通報することで、出場を指令するまでの時間が短くなり、結果として救急車や消防車が早く到着することにつながります。そのため、通報の際は、先に「住所」をはっきり伝えた上で、慌てずに状況を伝えるようにしましょう。
最近は、受診可能な医療機関の問い合わせに119番通報を利用するケースも目立ちます。問い合わせなど緊急性のない通報が多くなると、緊急の119番通報がつながりにくくなる場合もあるため、通報の判断に迷った際や、医療機関をお探しの場合は、専用ダイヤルやウェブサイトを活用しましょう。また、スマートフォン等には、強い衝撃が加わると自動で119番に発信される機能が搭載され、初期設定で有効になっているものがあります。端末を落としただけでも自動通報される場合がありますので、ご自身の端末の設定を確認し、誤って自動通報された場合は、119番からの折り返しの電話に必ず出るようお願いします。
市民の皆さまの冷静な対応が救命の第一歩となります。一人でも多くの命を救うために、救急車や消防車が1分1秒でも早く現場に到着できるよう、119番通報の適正な利用にご協力ください。
■119番受け付け状況
市消防局は1日平均212件の119番通報を受け付けています。
[主な受け付け種別](令和4年)
火災:278件
救急:55,759件
救助:505件
その他の災害:3,232件
訓練・試験等:13,042件
まちがい、いたずら、問い合わせ:4,858件
合計:77,674件
・いたずら、うその通報は犯罪です。緊急の119番通報に大きく影響するため、絶対にやめましょう
・医療機関の案内に関する問い合わせは、専用ダイヤル等を活用してください(下記参照)
■119番通報の心得
○正しい119番通報の流れ
[STEP1]火事か救急どちらかを伝える
・通報したら、まず「火事です」「救急です」と伝える
[STEP2]住所を伝える(消防車・救急車に来てほしい住所)
・アパート・マンションの場合は、建物の名称と部屋番号も伝える
・住所が分からない場合は、近くにある大きな建物、バス停、お店などの名称をできるだけ詳しく伝える
[STEP3]状況を伝える
・火事の場合は、何が燃えているのか、逃げ遅れの方やけがをしている方がいるのかを伝える
・救急の場合は、病気なのかけがなのか、症状を伝える
あわてず、ゆっくり、はっきりと伝えましょう
○救急車か病院受診で迷ったら電話で相談を
夜間や休日の急な病気やけがについて、緊急性の判断や受診可能な医療機関の案内を行っています。
○おとな救急電話相談
【電話】#7119
【電話】706・7119(プッシュ回線以外)
平日…19:00~翌8:00
土曜日…14:00~翌8:00
日曜日・祝休日…8:00~翌8:00(24時間)
○宮城県 こども夜間安心コール
※15歳未満の方のみ
【電話】#8000
【電話】212・9390
毎日19:00~翌8:00
「休日当番医」に掲載の休日当番医もご活用ください
緊急・重症の場合は、迷わず119番通報を!
○よくある質問
[Q]救急車がサイレンを鳴らさずに来ることはできますか?
[A]安全性を確保しながら、いち早く現場へ到着する必要があるため、法律でサイレンを鳴らさなければならないことが定められています。ご理解をお願いいたします。
■映像送信でより的確な対応を
119番通報映像サポートシステム Live(ライブ)View(ビュー)119
119番通報の際に、現場の状況を映像で把握し、迅速な人命救助につなげるため、通報者のスマートフォンで現場の映像送信を依頼する場合があります。
○運用の流れ
(1)119番通報の内容に応じ、通信指令員が通報者へ映像送信を依頼
(2)通報者の同意を得て、通信指令員が映像送信先のURLをSMS(ショートメッセージ)で通報者のスマートフォンに送信
(3)通報者は送られたURLにアクセスし、現場の映像を送信
(4)通信指令員が映像を確認しながら、現場の状況の把握、応急手当の指導などを実施
※映像送信にかかるデータ料は通報者の負担となります
火災などの現場では、安全な場所への避難を最優先に!
■救命ナビで事前の準備を
応急手当等の情報を掲載しているスマートフォンアプリ「救命ナビ」をウェブアプリとしてリニューアルしました。アプリをダウンロードせずに利用できます。
救命ナビゲート:
「いざ」という時に、119番通報と心肺蘇生法の流れを動画と音声でサポートします
救急電話相談:
画面をタップするだけで、おとな救急電話相談(#7119)などに発信できます
救急受診ガイド:
救急車を呼んだ方がいいかの緊急度を判断します
救命ナビ【HP】https://kyumeinavi.com/
※リニューアル前のスマートフォンアプリ「救命ナビ」は、3月末で使用できなくなります。お早めにアプリの削除をお願いします
■NET(ネット)119緊急通報システム
聴覚や言語機能に障害のある方は、事前登録することで、スマートフォン等を使って、音声によることなく119番通報ができます。詳しくは市ホームページで。
問合せ:消防局指令課・救急課
【電話】234・1111【FAX】234・2364
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